インテリアはインパネ周辺が大きく変わった。ヘビーデューティSUVらしいゴツゴツした印象が消え、柔らかいラインを多用したモダンでスマートな空間に変身した。センターパネル下部の4WDモード切り替えスイッチは整理され、わかりやすくなった。

 エンジンは2.7リットルガソリン(163ps)と、2.8リットルディーゼルターボ(177ps)で、いずれも直列4気筒に、6速ATを組み合わせる。試乗車はディーゼル仕様の最上級グレードTZ-Gだった。

 新しいディーゼルらしく、加速は静かで滑らか。パフォーマンスは欧州プレミアムブランドのディーゼルSUVと遜色がない。車両重量は2320kgに達するが、45.9kg・mの最大トルクを発生するだけあり、力感は十分だ。

舗装路で快適な走りが楽しめ
悪路ではめっぽう頼りになる存在

 舗装路での走りはマイナーチェンジのたびに洗練度が高まっている。現行モデルが登場(2009年)した直後は、ライバルと比べて乗り心地はゴツゴツし、コーナーではノーズの重い感触と腰高感が気になった。しかし最新型は、上級SUVとして満足できるフィーリングである。

 試乗車TZ-Gは、リアのトルセンLSDとともに、走行状況に合わせて5つの走行モードが選べる機能とマルチテレインセレクトが装備され、切り替え次第でどんな悪路でも不安なく走破できた。

 最新のプラドは、舗装路で快適な走りが楽しめ、悪路ではめっぽう頼りになる存在だ。まさに全地球対応のオールラウンダーといえる。SUVの乗用車化が進む中、個性際立つ本格派である。

(CAR and DRIVER編集部 報告/森口将之 写真/小久保昭彦)