また、面接ではボランティアの経験が豊富であると言いながら、投稿の中には「震災復興のためにボランティアするより、俺は音楽で希望を届けたい」というつぶやきもありました。そもそも、過去の投稿をさかのぼって見ても、ボランティアに関する投稿はそれだけでした。

 プロフィール欄には、C大法学部在学、Wの経歴と一致する出身高校・多摩西部在住、就活中であることなどが記載されているとともに、末尾には「13歳からベース一筋、学生時代はバイトとバンド(とちょっとだけお勉強)しかやってません\(^o^)/」と書かれていました。

B課長   「このライブの写真からすると、ほぼ間違いなくWさんですね…」
トクチョー 「ボランティアをしている感じは全くないですね」
B課長   「二次面接でしていたボランティアの話、すごくよかったんですよ。作り話だったのかなぁ…。最終面接で本当にボランティアをいろいろ経験していたのか、詳しく突っ込んで聞くしかないですねぇ」

差別はしないが
実名アカはNG

 話は、Xさんに移ります。

トクチョー 「次はXさんです。InstagramとFacebookのアカウントで、名前が本名そのままですし、メールアドレス検索でヒットしましたので、本人のアカウントで間違いないと思われます。Xさんも特に問題発言や炎上するような写真の投稿はありません。あえて調べたわけではなく、一見して誰でも気づくレベルで、Instagramに投稿している写真とFacebookのプロフィール欄で表示される『いいね!』の対象にいくつか傾向が見られるようです」

 XさんのInstagramには、学生同士の酒席における楽しそうな写真や、おいしそうな食べ物のほかに、社会的なデモに参加した自身の写真や、デモの様子を撮影した写真がいくつもアップされていました。