節電効果を高める
ゲーム性のあるキャンペーンを実施

 Looopが今年の夏に行うユニークな取り組みに、「真夏の節電大作戦」がある。夏の電力消費のピーク時に「節電タイム」を設け、優秀者にはギフト券や旅行などをプレゼントするというもの。ピークシフトの実施にインセンティブを付けたプロジェクトだ。

 「冷房需要の伸びる夏には、どの電力会社もピークに合わせて割高な電源をたいています。当社でもピークの平準化によって、国全体の電力供給を安価にしていく取り組みをしたいと考えていました。ただし、単なるピークシフトではなく“新電力”らしい、効果のある取り組みをしたい。そう考えて、ゲーム性のあるキャンペーンを試みることにしたのです」

 キャンペーンでは、7〜9月の平日14時から22時を「節電タイム」に設定、通常の26円/キロワット時が35円/キロワット時に、上記以外の時間帯が20円/キロワット時の料金プランになる。同社ではこのキャンペーンに参加すれば、電気代の約4%の削減効果が見込まれると試算。

 またキャンペーン中は特設ページで、顧客をチームでのグループ化・ランキングを行い、優勝チームで最も節電量の多かった人には“ケンブリッジ研修旅行”をプレゼントする。

 なぜケンブリッジなのか? 英国・ケンブリッジ大学では多様な電力価格に対する需要家の行動変容の研究を行っており、今回のプロジェクトのデータ分析やプラン設計は、その研究室からスピンアウトした電力データ解析企業のSMAP ENERGYに依頼している。その関係もあり、ケンブリッジ研修旅行が企画されたのだ。