お客様が出すサインを見落とすな

 お客様は、いろいろなサインをこちらに送っています。それを見逃してはいけません。売れない営業ほど、人の話を聞いていません。早とちりします。理解できていないのに、勝手に営業のほうで判断してしまいます。お客様がまったく見えていないのです。

 これを避けるためにも、お客様の言葉を注意深く聞くことが大切です。お客様だけではありません。お客様が法人の場合、受付の女性、いつも対応してくれる部下の人、お抱えの運転手さんからも、同様に大切な情報をさりげなくもらえる可能性が高いのです。

 個人のお客様なら、当人が留守でもご家族とお話をしてみるのです。

「また、来たの? 今日はいるけど、ダメみたいよ」

 そんなふうに断られても、その人も含めて、味方にしておかないとうまくいきません。

 お客様ははっきり言葉に出さなくても、どこかで買う意思を出すものです。
商談中、タバコの本数が増える、貧乏ゆすりをするお客様は、買うつもりになっていることが多いようです。

 なにごともタイミングがありますから、こうした直感にも素直に反応してみることです。いつでも、どんなときでも、お客様に会っていただいたときは、最高のタイミングなのだ、と思って接客をしてください。

 お客様にとっても最高のタイミングなのです。いまクルマを買うこと、買い換えることは、それだけ早くお客様は新しいクルマとの生活を楽しめるわけです。その実現に最高のタイミングとしてのいまがあるのです。そう思って接客をしていくことを心がけてほしいと思います。