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アマデウスたち

三浦皇成
“未踏”の世界制覇に照準を定める

週刊ダイヤモンド編集部
【第91回】 2009年8月28日
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三浦皇成
写真 加藤昌人

 「武豊の再来」――。競馬学校時代からそういわれ続けた。2008年、武騎手の持つ新人最多勝記録69勝を21年ぶりに大幅に更新した。「1年目の記録だけで比べられても困る。武さんの本当のすごさは馬乗りにしかわからない。僕は一生追いつけないかもしれない」。歴代最多勝記録を更新し続ける先達に素直な敬意を表す。

 だが、「新人最多勝記録が欲しくて騎手になったわけじゃない。それは僕にとっては通過点にすぎない。目指すのはトップジョッキー」と強烈な自負と野心も隠さない。

 騎手としては珍しく、競馬とはなんの縁もない家庭に育った。5歳のとき両親に連れられて行った競馬場でたまたま見た騎手の姿にあこがれ、ジョッキーになると決めた。小学校、中学校では水泳、器械体操、剣道などいくつものスポーツに取り組んだ。すべては騎手になる訓練のため。夢は一度もぶれることがなかった。

 ギャンブルとしてとらえられがちな競馬を、スポーツとしてもっと世間に認めてほしい。「そのためには世界の舞台で活躍するのが早道。だから、海外を目指す」。

 06年、フランス凱旋門賞。世界最高峰のレースで、武豊と名馬ディープインパクトのコンビは3着に入線するも失格に終わり、日本人の夢は破れた。日本人騎手と日本馬がパリ・ロンシャン競馬場をトップで駆け抜ける――。19歳の三浦がいつかその夢を叶えたとき、競馬は新しい時代を迎える。

(ジャーナリスト 田原 寛)


三浦皇成(Kosei Miura)●騎手 1989年生まれ。日本中央競馬会(JRA)競馬学校卒業後、2008年3月騎手デビュー。新人最多騎乗、新人騎手最多勝など数々の記録を更新、1年目で91勝を挙げた。内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞新人賞など受賞多数。美浦トレーニングセンター・河野通文厩舎所属。

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