[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相は、フランスのマクロン大統領が提唱した欧州連合(EU)の改革案について、来年の欧州各国の選挙前に対応する必要があるが、一部の提案は実現不可能だとの認識を示した。

今後数カ月フランスと緊密に連携し、どの改革を進めるかを検討するとしている。フランクフルター・アルゲマイネ紙(日曜版)が伝えた。

フランス政府は、ユーロ圏の銀行・資本市場規制について、難しい決断を先送りしないようドイツなどに要求。欧州委員会のエッティンガー委員も、同紙とのインタビューで、ドイツがマクロン大統領の改革の足を引っ張っていると批判し、6月のEU首脳会議で第1弾の決断を下すべきだとの認識を示した。

ショルツ財務相は、改革案への対応が必要だとした上で「個々の加盟国の実行能力に過度な負担をかけずに何ができるかを検討する」と発言。

英国のEU離脱に伴い、ドイツが拠出金を増やす必要があるのは明白だが、ドイツのみで負担を引き受けることはないとの認識も示した。

マクロン大統領の改革案については、欧州安定メカニズム(ESM)を、議会による管理を維持しつつ、通貨同盟に拡大することを望むと発言。

銀行同盟については、一部の国で不良債権が多いなど「難題」があるとの認識を示した。

EU共通予算やEU財務相の創設については「われわれに必要な欧州のプロジェクトに弾みをつけるアイデアだ。ただ、マクロン大統領は、自身のアイデアがすべて実現できるわけではないことも知っているだろう」と述べた。