50代以上の女性が
夫に対して持つ不満とは

妻に熟年離婚を宣告されないための「たった2つのコツ」

 先日、ある女性誌から「夫婦」をテーマにした特集の取材を受けた。読者(50~70代女性)、50~70代の男性、それぞれからアンケートで意見を募り、その回答が特集のネタ元になっている。さらに男女別々にグループインタビューまで行うという、力のこもった企画だ。

 読者アンケートからは、夫の態度や行動に不満を持つ女性が大多数であるのがわかる。日常的に不満はあっても離婚しないと考えている読者が多数のようで、誌面は「うまく付き合っていくコツを伝授する」という展開だ。

 コミュニケーション、健康、住まいなどいくつかジャンルがあるが、私が担当するのは、もちろん「お金」のページ。女性読者に向けて、夫となるべくケンカせずに「お金」のことを話し合うコツをアドバイスした。

 女性読者の声を聞いてみよう。これはなかなか興味深い。

「夫から『退職金は長年働いたオレのご褒美だ。お前には使わせない』と言われ、誰が毎日ご飯作ったと思っているの?とカチンときた」(妻)

「うちの夫は退職後も生活レベルを落とせないから困る。いつまでも高収入サラリーマンだった時を忘れられないよう。節約を促すと『うちにはお金があるはずだ』が口癖。おかげで貯蓄がハイスピードで減っていく」(妻)

 60代女性から「ある、ある!うちもそう!」と大合唱になりそうなエピソードだ。

「夫婦とお金」をテーマとした雑誌の取材はたまに受けるが、その際、編集者から「深田さんのところへご相談に来る方たちの夫婦仲はどうですか」と必ず聞かれる。