リゾート会員権は人と
人との交流を深めるツール

 では、具体的にリゾート会員権の購入を考えたとき、どのような点に気を付ければよいのか? 涌井代表によれば、前提となるのは、やはり信頼できる流通業者から購入すること。選択基準としては、共有制のリゾート会員権を購入するときは、不動産購入となるため、宅地建物取引業の登録業者であることを確認すること、などがある。

 だが最も大切なのは、“自分に合うリゾートクラブを見つけること”だという。

「基本的に、誰にでも合うリゾートクラブはありません。まずは自分がリゾートに何を求めるのかを明確にすること。例えば、山がいいのか、海がいいのか。予算はもちろん、利用料金や、利用可能日数、予約の取りやすさや食事の内容、ペットと一緒に泊まれるのか、会員同士の交流があるのか、等々。人それぞれニーズが違うので、自分にフィットした会員権を購入しなければ、後に“こんなはずではなかった”と後悔してしまうのでしょう」

 リゾートクラブは、入ってからの満足度が大切だ。そのためには、担当者に自分のクラブ選びの要望をきちんと伝えて、率直に相談することが重要になるのだ。

 涌井代表は、会員制リゾートクラブの本当の価値とは何か、について次のように語る。

「モノより思い出という言葉がありますが、リゾート会員権を持つことの一番のメリットは、人とのつながりが濃くなることだと思います。家族や友達を誘いやすくなり、一緒に過ごせる機会が多くなる。もちろん、自分自身がリフレッシュできることもありますが、最終的には、人と人との交流を深めるツールなのだと考えています」