時の流れを読み、
変化を創造に変える
シャネルの人生の攻め時

 シャネルは1908年、帽子のアトリエ、帽子専門店を開業しました。
 この「帽子」がブランドとしてのシャネルのはじまりです。

 1908年はシャネルにとっては「陽2年・三碧の部屋」の年にあたります(→バイオリズムの詳細は本書にあります)。春に植えた種がその後のすべての始まりとなったのです。

 彼女は“恋愛”にも“仕事”にも妥協をしない「強い女性」です。

 それは時として非難中傷の対象にもなりました。
 しかし、二度の世界大戦を経験し、それぞれの時代が持っていた価値観がどんどん変わろうとしていく中で、自分の存在価値を見定めて、さらに高めていくシャネルの進歩的な姿は、時代を創る人そのものの姿だったのではないでしょうか。

 時代の変化をすばやく読み取り、自分のフィールド、ファッションの世界で創造に変えていく。
 火の九紫ならではの“先見の明”、時代を創るココ・シャネルの姿がその生き方にあらわれています。
 彼女のバイオリズムは実に面白いものです。

<1917年(陽2年/三碧の部屋の年)>
 自らの髪を切り、ショートカットを流行らせる

<1921年(陽5年・陰1年合期/七赤の部屋の年)>
 香水の代名詞「シャネルの5番」の発売。

<1926年(陽2年/三碧の部屋の年)>
 それまでは喪服の色でしかなかった「黒」をモードな色とした「リトル・ブラック・ドレス」の発売。

<1939年(陽5年・陰1年〈合期〉/七赤の部屋の年)>
 第2次世界大戦の勃発で約3000人の従業員解雇。
<1955年(陽4年/五黄の部屋の年)>
 エレガントなウールスーツ「シャネルスーツ」と、今は当たり前だが当時は画期的な「ショルダーバッグ」の発売。

 結果的にシャネルの人生の攻め時は「陽年期」に集中していることがわかります。
 まさに、バイオリズムの法則どおりに動き、成功を収めてきた人物といえましょう。