都内の駅では「狛江」「経堂」にメリットあり

 「登戸」から多摩川を渡って都内に入ると、「代々木上原」までが複々線事業の対象区間となっている。この区間で注目すべき駅の筆頭が「狛江」(狛江市)である。平日7時台に停車する電車が11本もある。そのうち5本は「代々木上原」で東京メトロ千代田線に乗り入れてJR常磐線方面まで結んでいる。これに加えて、9時から17時の昼間にも準急が3本ずつ停まるようになった。

 狛江市は蕨市(埼玉)に次いで日本で二番目に市域が狭い。東京23区の市外局番である「03」が使われている地域もあり、隣接する世田谷区と調布市とあまり差を感じない。それでいて、新築マンション価格は「登戸」より100万円安い5110万円。準急が次に停まる「成城学園前」は6560万円だから、そのお得度がうかがえる。

駅舎も駅前も一新されてすっきりした「狛江」

 都内では「経堂」もメリットを大いに受けている駅だ。「新宿」まで21分かかっていたものの、7分短縮されてわずか14分になった。さすがにマンション価格は新築7130万円、中古5980万円と、隣接駅する「豪徳寺」や「千歳船橋」よりも高いが、より東京都心には近いものの、各駅停車しか停まらない「梅ヶ丘」(新築7340万円、中古6020万円)や「世田谷代田」(新築7960万円、中古6860万円)よりはだいぶ安い。

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