奨学金の賢い借り方、知らなきゃ最終返済額で100万円以上の差

いまや大学進学者の2人に1人が借りているといわれている奨学金。大学生の生活を助けるはずの奨学金だが、近年「返還に苦しむ若者」や「保証人となった親の老後破産」などマイナス面も浮き彫りになってきている。どうしたら返還に困らずにうまく借りることができるのか?『「奨学金」を借りる前にゼッタイ読んでおく本』の著者・竹下さくら氏が、これから奨学金を考えている人に向けて、賢い借り方・返し方をアドバイスする。

借り方を間違えると100万円以上も差がつく!?

 今年の4月初旬に、私立大学への入学費用の借入額が過去最高となったことが報じられた。進学先が決まったものの費用が足りないとなった時、お金を工面する方法は様々あるが、中でも代表的なのが「奨学金制度」だろう。

 まず、奨学金の借り方にはいくつか選択肢があるのをご存知だろうか。たとえば、卒業後に返還する必要がない「給付型」と返還しなければならない「貸与型」がある。「給付型」は条件によって借りられる人が限られているため、多くの人は後者の「貸与型」で借りることになるだろう。

 しかし、「貸与型」で注意しておきたいのは、借り方を間違えると、返還する時に数十万円、時には100万円以上も多く返さざるをえないケースがあることだ。その原因は、「貸与型」につく利息である。