ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
エディターズ・チョイス
2012年4月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
新 将命 [株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長],岩瀬大輔 [ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長兼COO]

【新将命氏×岩瀬大輔氏対談】
これからの10年を後悔しない働き方(前編)
いま押さえておくべき「3つの原則」と「3つの条件」

1
nextpage

ジョンソン・エンド・ジョンソンなどのグローバル・エクセレント・カンパニーで社長職を歴任してきた新将命氏と、ハーバードMBAを取得後、ライフネット生命保険(株)副社長として活躍中の若き経営者・岩瀬大輔氏。ともに働き方の指南書を上梓したお2人が、「これからの10年を後悔しない働き方」をテーマに先ごろ行った対談の模様を3回にわたってお届けします。第1回は、これだけははずせない仕事の原理原則について語り合います。

ビジネスパーソンをむしばむ平成の“3H
「疲労感」「疲弊感」「閉塞感」

新 将命(あたらし・まさみ)
株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。2003年から2011年3月まで住友商事株式会社のアドバイザリー・ボード・メンバーを務める。近著『働き方の教科書』『経営の教科書』(ダイヤモンド社刊)、『リーダーの教科書』(武田ランダムハウスジャパン刊)は、現役経営者、若手リーダーの必読書となっている。

 近年、研修などでさまざまな企業を訪ねると、多くの人が「疲労感」「疲弊感」「閉塞感」という言葉を口にします。私はこれを“平成の3H”と呼んでいるのですが、最近のビジネスパーソンは疲れを感じている人が非常に多いんです。

 こうした方々からは、「仕事に行き詰まって悩んでいるけれど、相談できる人もいない」という声も耳にします。

 私が『働き方の教科書』を上梓したのは、自分のビジネス人生から得た経験をまとめることで、問題や悩みを抱える人に少しばかりの「知恵」と「元気」と「勇気」をつけられればと考えたからです。

岩瀬 私が『入社1年目の教科書』を書いたのは、ライフネット生命で新卒採用を行ったのがきっかけでした。新入社員に伝えたいことは何かと考えながら書店に行ってみたのですが、社会人のマナー術といったものばかりでこれという本が見つからず、「それなら自分で書けばいい」と思ったんです。

 実際に書いてみて思ったのは、「仕事の本質は入社1年目でも10年目でも同じだ」ということでした。たとえば、この本では仕事において大切な3つの原則を挙げているのですが、そのうちの1つは「頼まれたことは必ずやりきる」というものです。私は社会人1年目のとき、先輩から「仕事を頼む側からすると、優秀かどうかよりも頼んだことをやりきってくれるかどうかが大事だ」と言われました。

岩瀬 大輔(いわせ・だいすけ)
ライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長。1976年埼玉県生まれ。東京大学法学部在学中に司法試験に合格。1998年卒業後、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て米国に留学。2006年ハーバード経営大学院(HBS)を日本人4人目のベイカー・スカラー(成績上位5%表彰)として修了。帰国してライフネット生命保険設立に参画。2009年より現職。2010年、世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」に選出。近著に『入社1年目の教科書』などがある。

 言われたことを必ずやりきるというのはそう難しくはないはずなのですが、たとえば「あの人と知り合いなら、今度紹介してよ」「資料を送っておいて」などと頼まれたとき、「わかりました」と口にしながら約束を守らない人は意外に多いんです。私のこれまでの社会人経験を振り返ると、「やる」と言いながらやらない人が8~9割というところでしょうか。

 しかし、これをやれるかどうかがビジネスパーソンの成長に決定的な差をもたらします。依頼する側にしてみれば、催促が必要な相手には仕事を頼みたくなくなりますが、頼んだことを自主的にやりきってくれる人には「次の仕事も頼もう」という気になるものでしょう。そして、仕事をたくさん頼まれることこそが成長の糧になるんです。

 あえて厳しいことを言うと、言われたことをきちんとやるというのは本当は当たり前の話ですよ。私自身は若いころから、上から頼まれた仕事には何らかの付加価値をつけることを努力目標にしていました。

 「10日でやれ」と言われたら9日で終え、「10の案を出せ」と言われたら11案出すんです。10日で10案出すのは“普通の人”ですが、岩瀬さんがおっしゃるとおり、その“普通の人”ですら一般には2割程度しかいません。ですから、「9日で11案」を出し続けられる人なら、周囲から認められ、頭角を現すものなんです。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
まいにち小鍋

まいにち小鍋

小田真規子 著

定価(税込):本体1,100円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
簡単で安くて、ヘルシー。ポッカポカの湯気で、すぐにホッコリ幸せ。おひとりさまから共働きのご夫婦までとっても便利な、毎日食べても全然飽きない1〜2人前の小鍋レシピ集!「定番鍋」にひと手間かけた「激うま鍋」。元気回復やダイエットに効く「薬膳鍋」や、晩酌を楽しみたい方に嬉しい「おつまみ鍋」など盛り沢山!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


新 将命 [株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長]

1936年生まれ。早稲田大学卒業後、シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスを含むグローバル・エクセレント・カンパニー6社で40年にわたり社長職を3社副社長職を1社経験。2003年より住友商事を含む数社のアドバイザリー・ボードメンバーを務める。長年の経験と実績をベースに、経営者や経営幹部を対象とした経営とリーダーシップに関する講演・セミナーをし、国内外で「リーダー人財開発」の使命に取り組む一方で、経営者・経営者グループ に対する経営指導、相談役も果たしている。

自身のビジネス人生で得た実質的に役立つ独自の経営論・リーダーシップ論は経営者や次世代リーダーの心を鼓舞させ、講演会には常に多くの聴講者が詰め掛けている。著書に『経営の教科書』(ダイヤモンド社)『伝説の外資トップが説く リーダーの教科書』(ダイヤモンド社)、『伝説の外資トップが説く 働き方の教科書』(ダイヤモンド社)、『コミュニケーションの教科書』(講談社) など。またオリジナル教材『新将命の経営・リーダーシップ実学』やCD教材等も。

新将命 公式サイト

 

岩瀬大輔 [ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長兼COO]

1976年埼玉県生まれ。東京大学法学部在学中に司法試験に合格。1998年卒業後、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て米国に留学。2006年ハーバード経営大学院(HBS)を日本人4人目のベイカー・スカラー(成績上位5%表彰)として修了。帰国してライフネット生命保険設立に参画。2013年6月より現職。2010年、世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」に選出。内閣府IT戦略本部専門調査会委員。 主な著書に『ハーバードMBA留学記~資本主義の士官学校にて~』(日経BP社)、『生命保険のカラクリ』(文春新書)、『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)、論文に「規制緩和後の生命保険業界における競争促進と情報開示」(「保険学雑誌612号」2011年3月号)などがある。


エディターズ・チョイス

ダイヤモンド社書籍オンライン編集部によるインタビューまたは厳選した特別寄稿。経済、産業、経営、社会問題など幅広いテーマを斬新な視点で紹介する。

「エディターズ・チョイス」

⇒バックナンバー一覧