世の中には、仕事をおもしろくできる人と
できない人の2種類しかいない

岩瀬 原則の2つ目は、「50点でかまわないから早く出せ」ということ。自分1人で仕事を抱え込んで見当違いの方向に進んでしまう人は少なくありませんが、私は、自分でできるところまでやったら50点の状態でもいいから上司や先輩に見せたほうがいいと考えています。周囲の力を借り、スピーディーに軌道修正することが、「頼まれたことを必ずやりきる」ことにもつながるからです。

 そして原則の3つ目が、「つまらない仕事はない」ということです。特に若いころは、同期と比べて「自分だけがつまらない仕事をしている」と感じたり、「他の会社にはもっとおもしろい仕事があるんじゃないか」と思ったりしがちです。

 しかし私は、世の中に「おもしろい仕事とつまらない仕事」があるわけではなく、「目の前の仕事をおもしろくできる人とできない人」がいるだけだと思うんです。

 一見単調に思える仕事も、新さんがおっしゃるように工夫して自分なりの付加価値をつけようと意識すれば、つまらないと感じることはないでしょう。どんなルーチンワークも、「足腰を鍛えるために欠かせないんだ」と考えて臨めばやる気がわくはずです。

 どんな仕事でも、明るく楽しそうにやる人とそうでない人がいます。これは結局のところ、仕事を楽しめるかどうかは本人の気持ちの問題が大きいということなのでしょう。明るく前向きに仕事に取り組む人は、おのずと結果も変わるものだと思います。

仕事における3つの原則
1.頼まれたことは、必ずやりきる
2.50点で構わないから早く出せ
3.つまらない仕事はない

 英語に「Excellence is a thousand details.」ということわざがあります。これは「卓越は千の細部なり」、つまり「一見つまらないことが、塊になるとすばらしいものになる」という意味です。

 たとえば人に何かをしてもらったときに「ありがとう」と言うのは当たり前のことですし、毎朝会社で「おはようございます」とあいさつをするのも簡単です。しかし、こうしたお礼やあいさつの言葉ひとつとっても、相手の目を見て大きな声で毎日言い続ければ、それは卓越になるんです。岩瀬さんがおっしゃっているのは、まさに「Excellence is a thousand details.」ということでしょうね。