アマチュアゴルファー憧れのダウンブローを週1練習、3ヵ月で身につける連載レッスン。今回は、強い打球で方向性よく飛ばすためのバックスイングについて学ぶ。必読の価値あり!

フェースを開閉させるな、といわれるが……
必要以上の体の回転や体重移動が振り遅れを招く

■アマチュアの95パーセントは振り遅れている

 日ごろ、多くのゴルファーをレッスンしていて、私がつくづく感じたのは、すべてのミスショットの主要因は振り遅れにあるということ。振り遅れる(=体の動きに対してヘッドがついてこない)と、シャフトが寝てフェースが開き、ダフったり、打球が右に飛んでしまう。それを脳が瞬時に察知すると、クラブを操作する動きが入って、今度はトップや引っかけにつながるのです。そして、アマチュアのスイングに目を向けると、95パーセントは振り遅れているといっても過言ではありません。

 なぜ、振り遅れるのか?それは体を回転させてスイングしようとしているからでしょう。腕を積極的に使って振るという概念がないため、ヘッドを走らせることができないのです。

■胸を正面に向けて手だけでクラブを上げる感覚でいい

 体を回転させて打とうという意識は、当然、ダウンスイングよりも先にバックスイングに表れます。皆さんはバックスイングで右足にしっかり体重を乗せ、胸を右に向けて肩をしっかり回したトップをつくろうと心がけるでしょう。しかし、そうした動きから方向性よく飛ばそうとすれば、胸を回し戻さないことには打てないと体が反応してしまいます。結果、振り遅れによるミスを誘発する確率を高くするのです。

 したがって、振り遅れを防ぐには、まずバックスイングで体を回す意識を捨てること。胸を正面に向けたまま、手だけでクラブを上げる感覚でOKです。トップで肩が回るのも体重が右足に乗るのも、その結果でしかないのです。

 「えっ、本当にそれでいいの?」と疑問に思われる人のため、以降でバックスイングでの体の正しい使い方についてレクチャーいたします。

体の回転も体重移動も必要なし!
右肩を後ろに引くのが正しいバックスイング

■“正拳突き”のイメージでバックスイング

 バックスイングでは体の回転や体重移動などは不要。肝心要は右肩を後方に引くことです。

 クラブを持たずにアドレスの体勢をつくり両手を少し離して立ってください。そして、“正拳突き”するときのイメージで(右手の拳で思いきり物をたたくときのように)、右ヒジを曲げて右肩の後ろのほうに引き上げてみましょう。自然に右肩が後方に引かれるはずです。右肩が上がるぶん、自然に左肩が下がり、右股関節に体重が乗ることも実感できると思います。

 その体勢のままクラブを握れば、必要以上な体の回転を抑えた、振り遅れにくくするトップの完成です。パワーをしっかりためてクラブを最短距離で下ろせる、まさに理想的なトップをつくれるのです。

 

取材協力・Jゴルフ鶴ヶ島(埼玉県)、安藤真澄

 

「森守洋の「今どきダウンブロー」」
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森 守洋 (もり・もりひろ)

1977年2月27日生まれ、静岡県出身。95年に渡米、サンディエゴにて最新ゴルフ理論を4年間学ぶ。帰国後、ダウンブローの第一人者・陳清波に師事。知識の幅を大いに広げた。現在、ツアー出場権獲得を目指す傍ら、竹末裕美らのツアープロをコーチ。また、東京都三鷹市で「東京ゴルフスタジオ」を主宰し、アマチュアの指導にもあたる。


森守洋の「今どきダウンブロー」

クリーンにとらえて、ボールの先のターフをスパッと取る。そんなアマチュアゴルファー憧れのダウンブローの神髄を陳清波から学んだ森守洋による、連載レッスンがスタート。

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