ドル高再燃で新興国市場に激震5月7日、ドル高の再燃で新興国市場に激震が走っている。アルゼンチンやトルコの通貨が急落したほか、全般的に3年続いてきた利下げサイクルに終止符が打たれようとしている。写真は2017年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[ロンドン 7日 ロイター] - ドル高の再燃で新興国市場に激震が走っている。アルゼンチンやトルコの通貨が急落したほか、全般的に3年続いてきた利下げサイクルに終止符が打たれようとしている。

 年初の段階では、新興国市場は順風満帆だった。堅調な世界経済やコモディティ高、物価の落ち着き、ドル安という環境にあったからだ。このため利下げ局面と債券相場の上昇は今後も続く公算が大きいと期待されていた。

 実際ブラジル、ロシアといった有力国からアルメニア、ザンビアに至るまで利下げの動きが広がり、2015年1月時点で7%を超えていた新興国市場の平均借り入れコストは、今年序盤に6%未満まで低下した。

 この間ファンドマネジャーの利益は膨れ上がり、現地通貨建ての新興国債券は最も値動きが良好な資産クラスとなった。昨年のドル建てベースに直したリターンは14%。今年第1・四半期でさえ、なお4.3%を確保していた。

 ところが2013年の「テーパー・タントラム」(米連邦準備理事会=FRBが量的緩和縮小を示唆して国際金融市場に大混乱が生じた出来事)からほぼ5年が経過したところで、再び新興国債の相場が変調をきたし、大幅反落の憂き目を見ようとしている。