丹東新区の模型。北朝鮮と接する遼寧省丹東市で昨年9月撮影5月2日、中国の不動産投機筋は、北朝鮮情勢が急速に好転する方に賭け始めている。写真は、丹東新区の模型。北朝鮮と接する遼寧省丹東市で昨年9月撮影(2018年 ロイター/ Philip Wen)

[北京 2日 ロイター] - 中国の不動産投機筋は、北朝鮮情勢が急速に好転する方に賭け始めている。北朝鮮と接する遼寧省丹東市の土地価格は上昇し、世界で最も孤立する国の不動産に対する関心をかき立ててさえいる。

 中国の不動産投資サイト「Uoolu.com」は4月下旬、北朝鮮の不動産に関心のある中国人投資家向けのガイドを発表。携帯メッセージアプリ「微信(WeChat)」で人気のあるアカウントも最近、北朝鮮の住宅市場に関する記事を投稿している。

「北朝鮮の不動産市場への投資に関する問い合わせが、最近多くなっている」と、海外の不動産購入を手助けする同サイトの創設者で最高経営責任者(CEO)のHuang Xiaodan氏は言う。

 国境を越えての投資は、実際にはまだ実現していない。

「新たな未開拓地域に踏み入るには、その市場を育てるための政策支援と時間が必要だ」と同氏は指摘。「現在、状況を注視しているところだ」

 北朝鮮は長年、海外投資家をほぼ締め出してきた。北朝鮮の核兵器開発を抑制しようと昨年、国連が制裁強化して以来、同国の国際的孤立は深まっていた。

 だが、北朝鮮の指導者である金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が3月に北京を電撃訪問し、中朝関係が劇的に改善。また、その翌月には歴史的な南北首脳会談が開催され、今後は米朝首脳会談も控えていることから、一部の日和見主義的な投資家の注目を集めている。