「シンプル・簡単・続く」を追求した、新しいメソッド

 習慣を作るには、基盤となる「行動」を作り、それを毎日実行し続ける必要があります。そして「行動」は、簡単であればあるほど望ましい。

 まず「期限」を設けました。 「5分、10分とダラダラ音読をするくらいなら、むしろやらないほうがいい。1分でもいい。しっかり集中し、そして続ける」。

 このように1分という「期限」を設けたのです。毎日実行しやすく、さらに集中力も保てます。習慣化の大敵、「今日は時間がないからやめよう」にも効果抜群です。

 さらに、毎日1分の音読をより効果的なものにするため、音読する英文に「意味」を持たせました。「やればやるほど英語力がアップする!」をより実感できるものにしようと考えたのです。

 音読する英文にReading・Listening・Speaking・Writing という「英語4技能」すべてに欠かせない文法事項を盛り込みました。もちろん、ただ詰め込んだわけではありません。「英語を使う」という観点から、独自の分類をしました。テーマは全部で9つです。さらに英文は、テストや受験に使えるものを厳選しています。

 英語は「(1)語順」で意味が変わるため、まずは英語の最重要語順を意識する音読から始めます。

 次にすべきは「(2)時間」を意識する音読。英文にはすべて動詞が入り、その動詞には時間の概念を伝える役割があるからです。

 次は、英文の重要な要素や補足情報として働く「(3)to +」「(4)ing・ed」音読です。

 基本的な英文がひと通り頭に入ってきたところで、次は表現の幅を広げる「(5)勝ち負け」「(6)トッピング」音読。

 表現の幅が広がってきました。いよいよ実際の会話などで威力を発揮する「(7)疑問」音読を開始します。

 単文でのやりとりがイメージできたら、次はより詳細なやりとりを可能にする「(8)つなぎ」音読です。
 最後は、これまでの力をすべて使い、かつ「言葉」としてのトレーニングを積むための「(9)なりきり」音読。

 やればやるほど文法力も身につき、英語力が飛躍的かつ確実に身につく。これは「革命」かもしれません。

 「音読する時間がない」
 「音読しても英語力が上がらない」

 音読の習慣化を阻む2要素を徹底的に排除したのが、1分間英語音読という画期的メソッドなのです。

 次回以降、「音読が英語4技能を伸ばすメカニズム」「なぜ、英語習得に音読は欠かせないのか」「1分間英語音読の具体的なやり方」をお伝えします。

★参考記事
音読で、英語4技能が伸びるメカニズム