AIがビッグデータを活用し、個人の信用度を算出、それをもとに融資をする試みが広がる

 AI(人工知能)が個人の信用度を算出し、それを用いて融資を行なう試みが広がっている。これは、「AIスコア・レンディング」と呼ばれる。

 銀行の最も重要な業務の1つである貸付審査をAIが行なうことの意味は、大変大きい。

 ただし、問題は、日本の金融機関が、ビッグデータを扱えるかどうかだ。それができないと、かつてのスコア・レンディングの失敗を繰り返すことになる。

多数のベンチャー企業が
AIで個人の信用度を算出

 アメリカでは、多数のベンチャー企業がAI スコア・レンディングのサービス提供を始めている。

 アップスタート(Upstart)は、若い人向けの信用度を、教育、学習分野、SATやGPA(大学進学希望者を対象とした共通試験)のスコア、就業履歴などのデータを用いて算出する。「P2Pオンライン・レンディング」での1000ドルから5万ドルの貸し出しを、数分間で決定する。