原油市場は中東情勢の悪化などを背景に先物相場が約3年半ぶりの高値5月15日、原油市場は中東情勢の悪化などを背景に先物相場が約3年半ぶりの高値を付け、年内に90ドルまで上昇するとの予想すらある。仏ニースのガソリンスタンドで2014年12月撮影(2018年 ロイター/Eric Gaillard)

[ニューヨーク/ロンドン/シンガポール 15日 ロイター] - 原油市場は中東情勢の悪化などを背景に先物相場が約3年半ぶりの高値を付け、年内に90ドルまで上昇するとの予想すらある。ただ、足元の基礎的諸条件をより良く反映する現物相場は低迷し、先物との価格差が開いており、市場は近く調整に見舞われるのではないかと危惧する声も聞かれる。

 原油はこの数週間、トランプ米大統領がイラン核合意破棄を打ち出したことなどで上昇。北海ブレント先物が一時79ドル台と2014年11月以来の高値を付け、米WTI原油先物も72ドルに迫った。

 パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のコモディティ・ポートフォリオ・マネジャー、グレッグ・シャレノー氏は、原油はイランからの供給が細れば需給が一段と引き締まり、先物は近いうちに80ドルを突破すると予想した。

 ブレントが10月末までに90ドルを付けると見込むオプション取引の建玉は2130万バレル相当と過去最高を記録。WTIが6月半ばまでに85ドルを付けると見込むオプションも1万4000枚強と過去最高だ。

 ICAPのエネルギー先物ブローカー、スコット・シェルトン氏は、原油高を見込むポジションが組まれたのは地政学的な情勢の不安定化だけでなく強い需要が原因だと指摘する。