5月14日、米国は、在イスラエル大使館をエルサレムに移転した。イスラエルがこれを歓迎する一方で、パレスチナ人は激怒している。写真は移転に抗議するパレスチナ人。ガザ東部で撮影(2018年 ロイター/Mohammed Salem)

[エルサレム 14日 ロイター] - 米国は14日、在イスラエル大使館をエルサレムに移転した。イスラエルがこれを歓迎する一方で、パレスチナ人は激怒している。

 オープニングセレモニーは、エルサレムのアルノナ地区にある米領事施設で行われた。より大きな場所が見つかるまで、ここに暫定的な米大使館が置かれ、少数の職員が勤務することになる。

 この施設は、第1次中東戦争で「ノー・マンズ・ランド(中間地帯)」から西エルサレムを切り離した1949年の休戦協定ラインにまたがっている。イスラエルは1967年の6日間戦争(第3次中東戦争)で中間地帯を占拠。以降、実効支配を続けている。

 トランプ米大統領は昨年12月、長年にわたる米国の政策を転換し、エルサレムをイスラエルの首都と認める決断を下した。今回の大使館移転はこれを受けた措置となる。

 イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ氏の決断を歓迎。「ユダヤ人が3000年間、エルサレムと呼ばれる地を首都としてきた」ことを反映するものだと述べた。

 だが、アラブ世界と西側同盟国は動揺している。パレスチナ自治政府のアッバス議長は、今回の措置は「侮辱」であり、イスラエルとの和平交渉において、米国をもはや誠実な仲介役と見なすことはできない、と非難した。

 トランプ大統領は、米国政府が和平に向けた提案を準備中であり、米国にとって最も緊密な同盟国イスラエルの首都としてエルサレムを認定することにより、「協議において最も難航が予想されるエルサレム問題を交渉のテーブルから外した」と語った。

 この問題を巡るいくつかの疑問点をまとめた。