基本的な投資の知識は
あなたの財産を守ってくれる

 最近大問題となった「AIJ事件」では、多くの厚生年金基金が安定的な高利回りという触れ込みにつられて年金資金を委託してしまいました。

 しかしながら、ある程度の投資の知識(厚生年金基金の運用担当者であれば本来常識レベルの基礎知識)を持ち合わせていれば、他の運用会社の運用成績が軒並み苦戦している中、AIJだけ安定した高収益をあげているのはおかしい、と思ったはずです。

 個人投資家でも、高利回りをうたった投資商品の勧誘を受けることもあるでしょう。その際、この超低金利の中、5%、10%といった高利回りがローリスクで得られるはずがない、という基本的な投資の知識があれば、自分のお金の大部分をそうした投資商品につぎ込んでしまうことは避けられるのです。

 このように、基本的な投資の知識は、自分自身の大切な財産を守ることにつながる非常に貴重で重要なものです。

3つのことを判断できるだけの
基礎知識があればOK

 株式投資で最低限必要な知識とは、「どの銘柄を選ぶか」「いつ買うか」「いつ売るか」の3つを自分自身で判断できるだけの知識です。しかし、多くの個人投資家はこの知識を得るための努力を怠っているように思えてなりません。