世界投資へのパスポート
2018年5月28日公開(2018年5月29日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
広瀬 隆雄

ティファニーが、業績回復&新戦略で要注目銘柄に!
新CEOが推し進める新マーケティング戦略により
ブランドイメージの「若返り作戦」は成功できるか!?

世界的な宝飾品ブランドである
ティファニーに投資妙味

 世界的な宝飾品ブランドのティファニー(ティッカーシンボル:TIF)が、新経営陣の下でブランド・イメージの若返りを図っています。この戦略はリスキーですが、いまのところ新機軸に対する消費者の反応は良好です。先週発表された2018年第1四半期(4月期)決算は久しぶりに投資家を納得させる良い内容でした。

 ティファニーは、1868年にニューヨークで創業されたジュエリーの専門店で、確かな品質と洗練されたデザインで消費者から信頼されているブランドです。世界に315店舗を展開しています。

昨年はトランプ大統領に対するデモが悪影響を及ぼしたが
直近の決算発表では業績が改善!

 先週発表された2018年第1四半期決算では、EPSが予想83セントに対し1.14ドル、売上高が予想9.6億ドルに対し10.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+14.9%でした。

 また、既存店売上比較は+10%で、為替要因を除く既存店売上比較は+7%でした。

 下は過去の既存店売上比較の推移を示したチャートです。

 ティファニーの場合、世界に店舗展開しており、それらの店舗の在庫は為替変動の影響を受けます。また、為替変動に合せて小売価格を比較的頻繁に変更するため、そのような為替要因を除いた既存店比較を使用するのが良いと思います。

 既存店売上比較を、さらに細かく、地域別で見たのが下のチャートです。

 2018年第1四半期は、欧州を除いてどこも良い感じで伸びています。欧州の既存店売上比較が冴えなかった理由は、ユーロ高でパリなど欧州大陸への観光客の客足が遠のいたことが原因です。

 2016年から2017年にかけて同社の業績が低迷した理由は、同社が消費者の関心を喚起するような魅力的な製品を出せなかったことに加え、ニューヨークの五番街本店がトランプ・タワーのすぐ隣にある関係で、大統領選挙中、そしてトランプが大統領になった後、デモ行進が繰り広げられてゆっくりとショッピングを楽しめる雰囲気ではなかったことにも起因しています。

ティファニーは値引きを行わないブランド戦略により
グロスマージンが安定的に推移

 ティファニーの商品セグメントは、下のパイチャートのようになっています。

 デザイナー・ジュエリーというのは、著名なデザイナーの名前を冠したコレクションを指します。

 同社の売上構成は、世界の地域によってかなり差があります。たとえば、日本は婚約指輪やデザイナー・ジュエリーの比率が高いです。

 同社は高級感が大切なので、むやみに値引きしません。したがって、グロスマージン(粗利)は安定的に推移しています。

ティファニーは、新しいCEOの下で
新機軸の「若返り作戦」を開始!

 ここ数年、ティファニーの業績は悪かったです。

 この責任を取るカタチで、前CEOフレデリック・クメナルが2017年2月に解任され、長年同社のCEOを務めてきたマイケル・コワルスキーが、暫定CEOに返り咲きました。そして去年の10月からアレサンドロ・ボグリオロがCEOに就任しました。ボグリオロは、「ディーゼル」や「ブルガリ」などのブランドで要職を歴任したキャリアを持ちます。

 ボグリオロは、ティファニー・ブランドの若返り作戦を開始しており、女優エル・ファニングを起用し、「夢を信じよう(Believe In Dreams)」というキャンペーンを開始しています。それに加えて、新しいジュエリー・コレクション「ペーパー・フラワーズ」を北米で売り出しています。これはゆくゆく世界で売り出す見込みです。

 このような若返り作戦は、バーバリーのマーケティング戦略を彷彿(ほうふつ)とさせるものがあります。

 これらの試みに対する消費者の反応は、いまのところ良好です。

【今週のまとめ】
ティファニーの若返り作戦は
バーバリーのように成功するのか、要注目!

 ティファニーの業績は、ここ数年低迷していました。しかし、ここへきて同社の業績は改善基調で、既存店売上比較も上向いています。去年までの業績が悪かったので、向こう数四半期は前年比較でプラス成長を達成することは容易です。

 ティファニーは保守的なブランド・イメージを守るため、これまでどちらかといえば「お堅い」マーケティング戦略ばかり採ってきました。しかし新しいCEOは、若々しいマーケティングへと舵を切っています。思い切った若返り戦略で成功したバーバリーの例もあるので、ティファニーの動向が注目されます。

■ティファニー(TIF)チャート/日足・6カ月
ティファニー(TIF)チャート/日足・6カ月
ティファニー(TIF)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
拡大画像表示
【今週のピックアップ記事!】
メルカリIPOに今からでも間に合う証券会社はココ! 最短で口座開設申し込みの翌日には取引可能になる大和証券や野村證券、SBI証券でIPOに申し込もう!
今年、株価が上がるテーマは「値上げできる商品力」「株主還元の強化」「インバウンドの加速」の3つ! 最新決算で判明した“買い”の業種&テーマはコレ!
【2018年6月1日更新!】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3430銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。また「トレードステーション米国株 スマートフォン」なら、高機能チャートなど、多彩な機能を活用しながらスマホアプリから米国株の取引が可能! 現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル

注)2017年9月25日現地約定分からの手数料
【ポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。
Special topics pr


ZAiオンライン Pick Up
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2018]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2018年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード 「アメリカン・エキスプレス」が誇る、高いスペック&ステータスを徹底解説! 楽天カードはクレジットカード、楽天ポイントカード、電子マネーの楽天Edyの3つの機能を1枚に集約した三位一体型カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

10倍株厳選40!
株主総会ガイ ド
最新決算速報

7月号5月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!

 

写真も満載!株主総会ガイド2018年6月版付き

10倍株の儲け方【1】
・今まさに伸び盛り! 若手急成長株
HEROZはまだ買いか売りか! ?
・直近2年のIPO株総チェック!

10倍株の儲け方【2】
身近にあるのに不人気優良成長株
脚光を浴びる直前! 潜伏優良株
株価が上下する理由っていったい何?
・ファンドマネジャーの「10倍株の見つけ方

速報! 最新決算でわかった本命株
・控えめな今期予想は上方修正必至! 
最強の最高益株上方修正が狙える株
・12月期の好発進株4期以上の連続増配

Facebookショック後米国5大IT株 
・オススメ米国株6+人気株15の売買診断も! 

ひふみ さわかみ 鎌倉など
カリスマ的人気を誇る独立系投信10社をズバ斬り! 

<別冊付録>株主総会ガイド2018年6月版
・全239社の総会みやげリスト付き
・マニア5人が語る!総会見どころ聞きどころ! 
・総会ではココをツッコめ!注目9社への質問状
 


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング