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3月16日 12時0分
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製造業の業績回復は続くか?~景況感サーベイの先行指標は改善したものの・・・~ - 米経済の「今」を読む -経済指標動向-

製造業の景況感サーベイは足元の企業業績をはかる上で重要な統計だ。全米の製造業景況感を示す統計としては、全米サプライマネジメント協会による調査(ISM製造業景況指数)が有名だが、15日には同指標の先行指標が発表された。各地区連銀(NY連銀、フィラデルフィア連銀)が発表した3月の製造業景気指数(※)は、共に市場予想を小幅に上回る上昇となった(グラフ参照)。これらの指数は、各管轄区域の製造業を対象に、「景気」が前月から拡大(縮小)したかを問うアンケートの結果を指数化したものであり、同指数の上昇は製造業の景気回復が裾野を拡大していることを示唆している。

ただ、同サーベイで行われた他のアンケート項目は、喜ばしい内容ばかりではなかった。特に、景気動向に先行する「新規受注」や、生産活動の代替変数となる「出荷」の増加傾向が鈍化。「新規受注」や「出荷(生産)」の減速は、2月のISM製造業景況指数低下に寄与した項目だけに気がかりだ。米製造業景況感が改善を続けていることに変わりはないが、昨年秋頃から回復が続く企業マインドに早くも息切れ感が表れれば、米国の景気回復期待に水を差しかねない。そうなれば、堅調を持続する日米の株式市場にも影響が出るだろう。

地区連銀によるサーベイは、速報性が高い一方で、サンプル数が小さいという欠点があり、現時点ではあくまで悲観シナリオに過ぎないが、1つのリスク要因として認識しておきたい。同様に製造業景況感を示す、シカゴ購買部協会景気指数(3/30)やISM製造業景況指数(4/2)などの結果(3月分)に注目したい。

レポート(詳細/図表つき)はこちら(PDF)


※NY連銀景気指数とは
NY州の製造業企業(約200社)への景況判断アンケートを元に作成される経済指標。景気が前月と比べて拡大したと回答した企業の割合から縮小したと回答した企業の割合を引いたDI指数(季節調整済み)で、「0」を基準に景気の拡大・縮小を判断する(0よりも大きければ拡大)。また、アンケートには、景気判断以外にも、以下の項目の前月比増減を問う設問や6ヶ月先の見通しを問う設問も含まれる。

調査項目:新規受注、受注残、出荷、在庫、供給遅延、雇用者数、労働時間、支払い・受け取り価格、IT投資(見通しのみ)、設備投資(見通しのみ)

※フィラデルフィア連銀景気指数とは
フィラデルフィア連銀が管轄する地域(デラウェア州、ニュージャージー州南部、ペンシルベニア州東部)の製造業(化学・製薬除く)への景況判断アンケート(100社前後が回答)を元に作成される経済指標。景気が1ヶ月前と比べて拡大したと回答した企業の割合から縮小したと回答した企業の割合を引いたDI(季節調整済み)で、「0」を基準に景気の拡大・縮小を判断する(0よりも大きければ拡大)。また、アンケートには、景気判断以外にも、以下の項目の前月比増減を問う設問や見通し(6ヶ月先)を問う設問も含まれる。

調査項目:新規受注、受注残、出荷、在庫、供給遅延、雇用者数、労働時間、支払い・受け取り価格、設備投資(見通しのみ) -


マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹

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