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仕事のパフォーマンスにも悪影響の可能性?
メカニズムが明らかになってきた
「神経障害性疼痛」を知ろう

著者・コラム紹介
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首や肩、腰などに長引く痛みを感じ、仕事のパフォーマンスが上がらない。しかし“たかが痛み”と我慢して、適切な治療を受けていない人も多いのではないか。近年、慢性的な痛みに関する研究が進み、「神経障害性疼痛」のメカニズムも明らかになってきた。

痛むのに原因が分からない…
不安から症状が悪化する悪循環も(※1)

医療法人 青洲会
なかつか整形外科リハビリクリニック
中塚映政 院長

 長期間痛みが続く。このような症状は「慢性疼痛」と呼ばれている。人間にとって痛みとは体への危険を知らせる大切なシグナルであり、生きていく上で欠かすことのできない非常に重要な感覚と言える。しかし、その痛みも慢性的に続けば、日常生活に支障をきたしたり、仕事へのパフォーマンスを著しく低下させる(※2) ことにもなる。

 「3カ月以上続く場合に慢性疼痛と言い、腰と肩、次いで膝や首、背中などの痛みを訴える患者さんが多く来院しています」と話すのは、慢性疼痛に詳しいなかつか整形外科リハビリクリニックの中塚映政院長だ。

方法:20歳以上の男女を対象に、慢性疼痛の保有率の把握と、慢性疼痛の治療実態(1次調査)、患者ニーズの把握(2次審査)を目的として、全国調査(インターネットリサーチ)を実施した(調査期間:2016年6月28日~7月12日、回答数:1次調査 n=41,597、2次調査 n=5,998)。
※慢性疼痛の定義は、病気や健康上の理由により、(1)最初に痛みを感じてから現在までのおおよその期間が3ヵ月以上、(2)慢性的な痛みを一番最近感じた時期が1ヵ月以内、(3)慢性的な痛みの頻度が週2回以上、(4)慢性的な痛みの度合い(疼痛の強度)が5〜10ポイント(modified NRS)とした。
矢吹 省司 ほか:臨整外 47(2):127,2012[L20150226002]より作図

 ちなみに、疼痛とは痛みを意味する医学用語である。疼痛は大きく、2種類に分けることができる。一つは「侵害受容性疼痛」で、体の外部あるいは内部からの刺激が電気信号となって神経を伝わり、脊髄や脳に伝達されることで生じる、いわゆる一般的な“体に危険を伝える痛み”だ。

 例えば、怪我や火傷など体の組織に害を及ぼすほどの強い刺激が加わると、その部分に炎症が起こるなど、痛みの刺激を起こす物質が発生する。この物質が末梢神経にある侵害受容器を刺激して痛みを起こすことから、「侵害受容性疼痛」と呼ばれている。原因となるのは、骨折や変形性膝関節症などレントゲン検査により異常が認められる器質的疾患が主で、他にも火傷や切り傷、虫歯による炎症なども含まれる。

 「一方、何らかの原因で痛みを司る神経がダメージを受けて正常に機能しなくなり、その神経が支配する領域に異常が生じることで痛みの症状が表れるのが『神経障害性疼痛』です。侵害受容性疼痛のようにレントゲン検査等で明らかな組織の異常を認めることはまれで、原因が分からないまま市販薬やマッサージなどに頼っている患者さんも少なくありません」(中塚院長)

 神経の異常による神経障害性疼痛は、原因不明の痛みが続くことでそのことにばかり気を取られるようになり、不安からさらに症状が悪化するという悪循環にも陥りかねない。長引く痛みに悩まされているなら、まずは自分の痛みについて知るところから始めてみよう。

(※1) 住谷 昌彦 ほか: ペインクリニック 35(9): 1191, 2014 [L20160208861]
(※2)Stewart, W.F. et al.: JAMA 290(18): 2443, 2003 [L20120608009]

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