経営×経理
口下手な経理部員が、上司を巻き込みながら改革を進めるための交渉術とは口下手な経理部員が、上司を巻き込みながら改革を進めるための交渉術とは、どんなものか(写真はイメージです)

上司との交渉はイバラの道? 
経理が会社を変える「3ステップ」

 日々、あまり代わり映えのしない業務を黙々とこなすイメージが強い経理スタッフですが、本連載の読者は、現場の経理担当者が働き方次第で、経営改善に大きく寄与することもできるということを理解した頃だと思います。

 ただ、いくら一経理担当者が重要なポイントに気づいて良策をプランニングしても、上司への提案や交渉ごとに苦手意識を持っていたり、たとえ上司側に訴えかけても、しかるべきマネジメントが講じられなかったりすれば、意味がありません。経理業務の生産性悪化に繋がるばかりでなく、現場視点の改善策が注入されもしなければ、企業経営に歪みが生ずることさえあるはずです。

 もしも、あなたの職場がこうした状況になっているなら、担当者の意識改革のみならず、上司の在り方も省みる必要があるでしょう。

 今回は、経理担当者が上司に対して交渉を行なうためのノウハウを紹介すると共に、受けて側の上司や組織全体の役割について再考していきます。

 人事評価が制度不全を起こし、資質不足の人が上司になることは、日本企業でよくあります。中には、部下が自分に対してモノを言うことにアレルギー反応を示す上司さえ存在します。本稿の読者が企業の一般社員から主任くらいの立場の方である場合、自分が置かれている職場環境をどのように感じているでしょうか。上司は相談しやすい人物かどうか、思い返してみてください。

 上司が相談しにくい人となると、交渉事そのものが難しくなってしまいますが、諦める必要はありません。筆者は経理担当者向けの研修・セミナー講師としても活動していますが、その際にケース・スタディを通じて“上司への交渉術”も教えています。その具体的な方法について、3つのステップに分けて説明します。

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大人しい経理じゃいられない! 未来に続く経理道

経理スタッフは「定型的な事務作業をこなす人材」と捉えられがち。彼ら彼女へ向けられる仕事の効率化と言えば、“仕訳の自動化”“仕事を属人化させない”といった、表面上の作業の改善を求めるものばかりだ。しかし、本来は経理=経営管理者なのだ。経理の能力を伸ばし、経営のために力を借りるにはどうしたらよいのか。様々な業種の経理畑を歩み、一担当者から管理職まで様々な立場を経験した著者が、経理環境改善のコンサルタントとして、実務者・管理者への支援活動に当たる中で感じたことをまとめる。

「大人しい経理じゃいられない! 未来に続く経理道」

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