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CareerMarket コンサルタント室より

グローバル化背景に人材需要が高まるIT業界
自分の相場観を知り、働き方の選択肢を広げる

米田真理子
【第3回】 2012年5月2日
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IT技術の急激な進歩・発達に伴って、業界では空前の人材需要に沸いている。各企業は要求するスキルや水準を明確にした求人を行っているが、他業界の経験を重視するケースも少なくないという。キャリア・コンサルタントの廣瀬洋平氏に、IT業界の転職事情について、成功の具体例とともに聞いた。

全体の需要は大きいが一定の条件を
備えた人材にニーズが集中

――IT業界の求人が堅調だと聞きます。

廣瀬 外資系大手企業からの求人依頼が増えていますね。セールスの即戦力へのニーズが強くなっていますが、サポート・エンジニア、コンサルタントにも根強い求人があります。実際に転職を果たしているのは、20代後半から50代近い人たちまで。幅広い年代で人材が動いていることも、この業界の特徴と言えそうです。

――比較的高い年代にもニーズがあるのですね。

廣瀬 私は外資系企業の対応をメインにしているため直接担当しているわけではありませんが、日系企業でもグローバル対応の人材への需要が高まっています。企業の海外進出、グローバル展開に対応するソリューションを提供するため、こうした分野で経験を重ねた人材に注目しているわけです。

 とはいえ、具体的に人が動く話になると、既存の給与体系との調整などがネックになることが少なくありません。必要な人材を採用するためにどうすればいいのか、各企業ではその方策を模索している段階にあるようです。

 

――IT系の求人はほかにもありますか。

廣瀬 コンサルティング・ファームからも、比較的大きな単位での求人があります。日本企業の海外進出やM&Aが増えたことにより、システムの再構築や統合といったコンサルティング案件が出ているからです。こちらも、若手からシニア層まで、幅広い年代が求められています。コンサルティング・ファームにとどまらず、このように、IT業界の人材需要は全体として大きくなっていますが、一定の条件を備えた人材にニーズが集中する傾向があることも否めません。

  たとえば、金融業界に詳しく、100人規模のプロジェクト・マネジメントの経験があり、TOEICのスコアが800点以上であること。あるいは、自動車等の製造業に対してサーバーなどのインフラ機器のセールスで一定以上の実績があること。こういった具体的な条件を示す求人が多く、一部の人に内定が集中してしまうのです。

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米田真理子 

経済誌を中心に金融・IT関係の記事をはじめ幅広いジャンルで執筆活動中。


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