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ワークス研究所の労働市場最前線

ソリューションアプローチで
ミドル・シニアのキャリアの未来を考える

笠井恵美 [リクルートワークス研究所主任研究員]
【第32回】 2012年4月19日
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 ミドルやシニアのキャリアをめぐっては、いくつもの問題が指摘されている。

 ミドルで言えば、企業内のポスト不足による停滞感や、人生の正午である40歳を越えて課題や困難が降りかかるキャリアの後半の過ごし方などだ。シニアなら、超高齢社会が進み年金不安や継続雇用の問題が表面化するなかでの雇用のあり方や適職開発をどう充実させていくか、などである。

 本シリーズにおいても、バブル世代ミドルへの処方箋を掲載したり、心身ともに擦り切れる40代と充実感を得る70代を比較しながらキャリアのヒントを掲載したりしてきた。

 さて、今回は、このミドルからシニアのキャリアのテーマについて問題の指摘はせず、ソリューションアプローチ(解決志向)の枠組みで、前向きな切り口を考えていくことにしたい。

 ソリューションアプローチとは、すでにある資源・資質(リソース)に注目をし、未来の解決像を描きながら、アクションを起こしていくアプローチである。

 アプローチの詳細は後述するが、問題・原因分析ではなく、未来のミドルやシニアのキャリアがどうなっているか、ビジョンやゴール、未来の解決像を描くことで、ミドルからシニアのキャリアを創造する糸口を伝えたいと思う。

 では、さっそくデータから見ていこう。

昇進の重要度は9位
ミドルからシニアのモチベーション・リソースは?

 図表1・2は、20代~70代の就業者の価値観を男女別にみたデータである。10種類の項目について、「非常に重要である」と答えた割合を折れ線グラフにした。(以下、データはすべてワークス研究所「20代~70 代の仕事における現在と未来についての調査」2012。分析上、対象サンプルは就業者、男性1792人・女性1295人、計3087人)

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笠井恵美 [リクルートワークス研究所主任研究員]

(かさいえみ)日本女子大学文学部卒業後、株式会社リクルート入社。就職情報誌、人材マネジメント関連専門誌の編集・執筆等を経て、2003年より現職。職業における個人の成長や発達をテーマに、調査や研究を行っている。


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超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

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