いますぐにでも取り掛かるべきだし、やり始めたらそれほど時間もかからないが、なぜだかやる気が起きない。そんな仕事を先延ばしにしながら、精神的な負担が少ない簡単な仕事をこなして、「To Doリスト」をチェックして満足感を得る。本記事では、そんな非生産的な生活から抜け出すための具体的な方法が示される。


 なかなか取り掛かれずにいるけれど、あなたにとって重要なことを思い浮かべてほしい。

 それは特別な仕事なのだろう。たとえば、提案書を作成するとか、ことさら気を遣うメールを書くとか、あるいは、する必要があるとわかっていてもまだしていない重要な話し合いかもしれない。過去に似たような話し合いをしたときには、言いたいことを言うまでに10分間、どうでもいい話に費やしてしまったかもしれない。あるいは、ミーティングで発言する必要があるけれども、言うのがちょっと怖いことかもしれない。

 もしかしたら、その重要だが難しいことに、あなたは最後まで手を付けず、それよりも小さい、他のあらゆる仕事を完成させるのではないか。あるいは、ただグズグズと取り掛からずにいて、貴重な時間を浪費しているのだろうか。

 私の知る限り、生産性の極めて高い人たちは、こうした瞬間をすぐに切り抜けて、ほとんど時間を浪費せずに、最も重要な仕事や話し合いに素早く、躊躇なく、取り掛かる。

 先週、私はこうした達人たちのやり方を会得した。それも、最もありそうもない方法で。