モテルヤツとモテナイヤツの違いのひとつに、友だち――、がある。

 モテルヤツは、あるいは“人気のあるやつ”と置き換えてもいいのだが、その人が何故モテるのか、そして、何故、モテる人生を歩んできたかは、彼の友人たちが証明してくれるからだ。

 モテルヤツノ友だちは、やっぱりモテるのだ。

 これに対し、モテナイヤツノ友だちは、得てして地味だったり、冴えなかったり、やっぱりモテナイタイプが多い。

 嘘だと思ったら、あなたがモテると思うやつ、モテナイと思うやつそれぞれの友人を思い浮かべてみればいい。モテルヤツノ友人たちも、みなイカしているはずだ。

 では、どうしてモテルヤツにはモテる友人たちがいるかというと、無意識のうちに、モテルヤツは“モテる仲間”を選んできているからだ。

 モテルヤツは、女性の目を意識しているのと同じくらいに“同性”をも意識している。女の子にモテたいという気持ちは、すなわち、あいつよりモテたいと思う気持ちと同じなのである。

 モテるだけでは駄目なのだ。
  あいつよりも恰好よくなければならないのである。

 そのために、モテルヤツは男を見る。そして、ライバルを観察し、自分と比較する。どんな振る舞いが女の子に喜ばれるのか、どんな仕草が女性を魅了するか――、モテる男は、そういったことを同性に学んでいる。

 そのあたりの行動心理は女性と変わらないかもしれない。

 たとえば、電車に乗ったとき、真向かいに若い女性が座っていたとする。とてもイケテル女性で、男性にも人気がありそうな気がする。停車駅で違う女性が乗車してきて、車両を移動する。

 こちらもまた、イケテルカノジョだ。そのとき――。