その条件で子育てにも適した建売住宅を探すなら、都心の会社に1時間程度で通勤できる準都心エリア(都心から25キロ圏)が狙い目だ。都心に比べて広い敷地や緑豊かな環境が期待できるのも魅力といえるだろう。

各社が創意工夫して
住宅性能を競う時代に

 建て売りというと、以前はどの家も同じような外観・造りだったが今はそれでは見向きもされない。各社がマーケティングに力を入れ、性能や品質を高め、付加価値を競う時代になった。

 日当たりや風通し、近隣住宅の目線などを想定した住戸計画をはじめ、個性的な住宅デザインや考え抜かれた動線、ロフトを利用した空間の創出、植樹計画など、エリアに合わせた創意工夫が凝らされている。買う側も、立地と価格ばかりに目を奪われず、住宅性能や住環境などの付加価値もしっかりチェックしておきたい。

 より暮らしやすさを求めるなら、街づくりに力を入れている企業が供給する分譲住宅を選択肢に入れたい。街並みや景観、利便性、安全性などが考慮され、住みやすい環境づくりが行われている。スポット的に売り出される建て売りに比べ、価格は多少高くなるだろうが、エリアの価値が高まれば、住宅の資産価値の向上にもつながるはずだ。