お盆休みで実家に帰省している人も多いはず。久しぶりに家族と顔を合わせるせっかくの機会、相続や不動産などお金にまつわる「実家の大問題」を家族で話し合ってみては?お盆企画の第7回は、実家の片づけ方、整理整頓のポイントを伝授する。*本記事は『週刊ダイヤモンド』2016年8月13日号『どうする実家の大問題』から抜粋したものです。

  お盆休みを利用して実家に帰省し、いざ片づけようと思っても、物があふれた部屋を見るとつい腰が重たくなるものだ。途中で嫌気が差し、投げ出さないためにも、最初に片づけや整理整頓のポイントについて押さえておこう。

 第一に、居間から寝室まで全ての部屋を、一気に整理しようとするのはNG。自分だけでなく、一緒に片づけをする親の体力にも配慮する必要がある。今日は寝室、明日は台所など日を分けて作業した方がよい。

 実家の中で一番先に手を付けたいのが、玄関だ。片づけ代行などを手掛けるジョイサービスの内藤久代表によると、「空気の通り道である玄関を初めにすっきりさせると、室内のよどみがなくなり、作業効率も上がる」という。

 玄関をきれいにしておくことで、片づけたゴミを外に出しやすくするという意味合いもある。

 内藤さんが勧める片づけの順番は、玄関→廊下→トイレ→浴室→台所→リビング→寝室。親と捨てる、捨てないでもめるような物が少ない箇所から手を付けていくとよい。

 玄関には、写真のように、げた箱に入り切らない靴が大量にあるケースがほとんど。もし一人で10足以上あれば、そのうちの半分は活躍の機会を失って、まともに履いていないだろう。

 状態がきれいでも、親に聞いて1年間使っていないという場合は、処分することを勧めたい。