株式レポート
2月24日 16時9分
マネックス証券

日経平均堅調のなかマツダの下げ目立つ - 「投資のヒント」金山敏之が振り返る 今週の個別銘柄

日経平均が引き続き堅調となるなかで、下げが目立ったのがマツダ(7261)です。21日(火)の昼過ぎに700億円規模の劣後ローンと1000億円規模の公募増資を組み合わせて資金調達を行うため三井住友銀行など取引先金融機関と最終調整に入ったと伝わると希薄化懸念から売りが嵩み前日比で1割近い急落となりました。第3四半期の決算発表で増資について社長が否定していたことや、2011年12月末での自己資本比率が19.2%と危険水域の10%割れまでにはまだ余裕があったことなどからネガティブサプライズとなりました。22日(水)には一旦小幅に反発したものの、正式に発表となった資金調達額が最大で2328億円(増資最大1628億円、劣後ローン700億円)と当初の報道を大きく上回る規模であったことから23日(木)には再び大きく売られました。

21日(火)には、韓国のサムスン電子がソニーとの液晶パネル合弁会社の解消をするなか、液晶パネル事業を子会社化し液晶用設備をタブレット端末やスマートフォン向けの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)用に転用する計画と報じられたことで保土谷化学工業(4112)が買われました。保土谷化学工業は子会社を通じてサムスン電子の子会社と業務提携し有機ELを共同開発しているうえ、正孔輸送層を初めとした有機EL各種材料を幅広く供給できることから、有機ELに注目が集まると保土谷化学工業に買いが入るといった構図が出来上がっています。

★有機ELの主な関連銘柄はこちらからチェック
http://www.monex.co.jp/static/jpmorgan/hint/el_20120224.pdf

今週のオリンパス(7733)は、新たな役員人事の報道を受けて堅調さが目立ちました。21日に内視鏡事業出身の笹宏行執行役員が4月20日付で社長に昇格し、会長は主力取引銀行の三井住友銀行出身者を軸に外部から迎え入れる方向で調整中と伝わると経営再建に向けて一歩前進したとして買いを集めました。また、22日には三井住友銀行元専務で日本総合研究所社長の木本泰行氏を会長に迎える方向で最終調整に入ったとも報じられ、さらに23日には旭化成最高顧問の蛭田史郎氏らを社外取締役として迎え入れる方針を固めたなどと、より具体的な名前が挙がるなかオリンパスの株価は続伸し昨年12月14日に付けた取引時間中の戻り高値1,415円を上回って1,473円まで上昇する場面もみられました。先週発表となった第3四半期決算で一連の粉飾決算の影響が事業面に及んでいないことが確認されたこともあって人事案が伝わると会社再建への期待が高まりました。

週末には大手プラントが堅調となりました。日本経済新聞がプラント大手3社の受注が拡大していると報じたためで、中東やオセアニアで液化天然ガス(LNG)を中心としたエネルギー開発が活発化していることなどから、2012年3月期末の受注残高は日揮(1963)が前期比10%増の1兆3000億円強と3年連続で過去最高を更新するほか、千代田化工建設(6366)は65%増、東洋エンジニアリング(6330)は51%増を見込み、積み上がった手持ち工事が順調に進捗すれば来期は各社とも2ケタ増収となりそうだと伝えています。このため日揮が2.2%高となったほか、千代田化工建設4.4%高、東洋エンジニアリングが6.1%高となりました。


【各銘柄の2月24日終値】終値のカッコ内は単位株数

マツダ(7261)        138円(1,000株)

保土谷化学工業(4112)    299円(1,000株)

オリンパス(7733)      1,420円(100株)

日 揮(1963)        2,285円(1,000株)

千代田化工建設(6366)    942円(1,000株)

東洋エンジニアリング(6330) 348円(1,000株)

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