株式レポート
2月17日 16時34分
マネックス証券

半導体関連は高安まちまちに - 「投資のヒント」金山敏之が振り返る 今週の個別銘柄

今週は日経平均が心理的な節目の9,000円を超え一段高となるなか、昨年に大きく売り込まれた主力株を中心に大きく上昇する場面が目立ちました。日経平均が200円を超す上昇をみせた15日(水)にはコマツ(6301)が5.3%となったほか、ソニー(6758)が5.7%高、ファナック(6954)が4.4%高、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)が4.1%高、三井住友フィナンシャルグループ(8316)も4.0%高となり、時価総額でトップのトヨタ(7203)も4.6%の大幅高となりました。また、想定外だった日銀の追加の金融緩和を受けて大手不動産株なども買いを集め三菱地所(8802)が3.2%高となったほか、三井不動産(8801)が4.7%高となりました。

強気の業績予想を受けて大きく上昇したのが週末のブリヂストン(5108)です。前日の取引終了後に発表された2011年12月期の業績は売上高、営業利益とも計画に届かなかったものの、原材料高のマイナス影響2550億円を値上げや販売数量構成差の3138億円でカバーし営業利益は14.9%の増益を確保しました。原材料高が続くなか当初は値上げが原材料高になかなか追いつかない状態が続いていましたが、これが値上げ浸透で徐々に解消に向かい昨年末には2003年からの原材料高累計の約9割を値上げで吸収するまでになっています。今期は値上げや販売数量構成差が1276億円ほど利益増に働く見込みで、営業利益は40.6%増の2690億円と2007年12月期以来5年ぶりに過去最高益を更新する見通しとなっています。

また、週末には半導体製造装置関連に高くなるものが目立ちました。先週は決算発表で受注の先行き不透明感が強まり大きく下げる場面もみられましたが、半導体製造装置世界最大手の米アプライドマテリアルズ(AMAT)の決算を受けて買いを集めました。16日にアプライドマテリアルズが発表した2011年11月-2012年1月期の決算は大幅な減益となったものの、売上高、一株利益ともマーケットの予想を上回りました。さらに2-4月期の売上高が前の期と比べて5-15%増になるとの予想と、マーケットのコンセンサスを上回る一株利益の見通しを示したことでアプライドマテリアルズの株価は時間外取引で上昇しました。これを好感して週末の日本市場でも東京エレクトロン(8035)や大日本スクリーン製造(7735)といった半導体製造装置関連銘柄が物色されました。

一方で今週下げがきつかったのが15日(水)に急落したエルピーダメモリ(6665)です。2日の決算発表時点では、借入金返済を巡る金融機関などとの協議について最終的に合意できるとの見通しを示していたにも関わらず、14日の取引終了後に借入金の返済を巡る金融機関などとの協議が想定ほど進展していないことから継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められるようになったとして、2011年4-12月期の決算短信と四半期報告書に継続企業の前提に関する注記を初めて記載することを決めたと発表したことが嫌気されました。市況悪化が続き業績が厳しい状況となるなか、かねてから資金繰りへの懸念が強かっただけにこうした発表を受けて警戒感が一気に高まりました。一時は80円安の294円とストップ安まで売られる場面もあり上場来安値を更新となりました。


【各銘柄の2月17日終値】終値のカッコ内は単位株数

コマツ(6301)             2,352円(100株)

ソニー(6758)             1,623円(100株)

ファナック(6954)           14,250円(100株)

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)  406円(100株)

三井住友フィナンシャルグループ(8316) 2,682円(100株)

トヨタ(7203)             3,285円(100株)

三菱地所(8802)            1,410円(1,000株)

三井不動産(8801)           1,467円(1,000株)

ブリヂストン(5108)          1,833円(100株)

東京エレクトロン(8035)        4,385円(100株)

大日本スクリーン製造(7735)      633円(1,000株)

エルピーダメモリ(6665)        310円(100株)


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