ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
『週刊ダイヤモンド』特別レポート

1ヵ月で3割上昇した灯油価格で北国に悲鳴!

週刊ダイヤモンド編集部
2008年1月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 北海道札幌市に住む村井幸江さん(仮名・81歳)は最近、物置にある灯油タンクの残量を見るのが日課となっている。

 築40年以上、風呂なし、2間のうらぶれた市営住宅。12月末にして、周囲は早くも雪に覆われ、屋根からは数十センチの氷柱が垂れ下がっている。住人は高齢者ばかりで、棟の半数が死去または退去した。雪かきは1週間ごとに住人が持ちまわりで行なうが、順番が回ってくる頻度は、かつての倍に増えた。

 村井さんは昨春、約300リットルの灯油を買った。これまで細々と使ってきたが、いよいよ底を尽きかけている。

 北海道の多くの家庭では、ストーブと給湯に灯油を使っている。石油情報センターの統計によれば、北海道で1世帯が1年間で使う灯油量は平均で約2000リットル。その6割に当たる約1200リットルを冬期(12~3月)に消費する。村井さんが、手元の灯油だけで冬を越すのは不可能に近い。

 だが、後述するように灯油価格はわずか1ヵ月で3割も上昇した。村井さんの1ヵ月の年金収入は11万円。ただでさえ余裕のない生活ゆえ、高騰する灯油代を捻出するのは容易ではない。

 灯油節約のための苦肉の策が“早寝遅起き”だ。今冬来、朝8時まで布団に潜り、夕方5時には寝る生活を続けている。朝の室温は寒い日には氷点下3度前後にまで下がる。早朝に目が覚めることも多いが、日が昇るまでの間、布団の中でじっとうずくまっている。

 佐野伸子さん(仮名・84歳)の場合、平日は毎日、自宅から約2キロ離れた老人センターで過ごしている。家に居ないことでストーブを使わずにすむからだ。老人センターが休みの週末は、百貨店やスーパーに行き、なにを買うわけでもなく、時間をつぶす。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


『週刊ダイヤモンド』特別レポート

『週刊ダイヤモンド』編集部厳選の特別寄稿と編集部による取材レポートを掲載。本誌と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。

「『週刊ダイヤモンド』特別レポート」

⇒バックナンバー一覧