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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」】
見えぬ悲劇の古都への思いをギターに託して

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第31回】 2012年5月2日
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 世辞に長けた人は、よく、物事はバランスが大切だ、などとおっしゃいますよね。

 なるほど、そうかもしれない、とも思いますが、本当にそうなのでしょうか?

 全ての人にとって幸福の総量は一定だとすれば、何処かでとてつもない至福の時を得たら、別の何処かでそれに見合う辛酸を舐めている、ということかもしれません。

 要するに、バランスの取り方は、千差万別ということです。

 全てにおいて平均的に出来るというのもバランスでしょうし、全てにおいて微温的で破綻も飛躍もなくて、全体の帳尻が合うのもバランスです。

 あるいは、局所的に異能を発揮して凄いのだけれど、他のところではからっきし駄目というバランスもありでしょう。

 極論すれば、バランスには2種類あるのです。一つは、常識的な枠の中で成立する中肉中背的なバランスです。もう一つは、常軌を逸した彼岸で成立する振幅の大きいバランスです。

 と、言う訳で、今週の音盤は、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」(写真は、ジョン・ウィリアムス盤)です。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


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ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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