若いうちからメモの癖をつけるべし

 若いひとは、放っておくとメモをとらない。
 自身の記憶力を過信しがちで、実際それで乗り切れることも多いから、なかなかメモをとらないのだろう。

 しかし、話をしていて気づくのだが、肝心なことに限って忘れていたりする。
 そういうときに、ほれ見たことかと、メモを強くすすめる。

 メモは若いうちから習慣づけておいたほうがいい。
 自分にとって最もやりやすく、あとから見たときに記憶を呼び覚ましやすい、再現可能なメモのとり方を見つけておくのだ。

 私の場合は、いまも昔もワンワードかツーワード。

 そのメモのとり方で、20年前の手帳をいま見ても、あざやかに思い出せるエピソードがいっぱいある。

 その場所や、会話内容、話していたひとの表情。
 そのころ流行っていたもの、まちの景色……。
 宝物のような記憶の山が、目の前に映し出される気持ちだ。
私など、若い時分にメモだらけにした手帳のおかげで、こうやってこの年齢と職位になってから、本まで書けるようになったのである。

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