北海道厚真町で地震による土砂崩れに巻き込まれた建物北海道厚真町で地震による土砂崩れに巻き込まれた建物 写真:毎日新聞社/アフロ

9月6日午前3時8分頃、北海道の胆振地方中等部を震源とする大きな地震が発生した。厚真町で震度7、安平町で震度6強、千歳市で震度6弱、札幌市で震度5強などを観測、震源の深さは約37キロメートル、地震の規模はマグニチュード6.7(暫定)と推定されている。地震が少ない地域と言われていた北海道を襲った大地震だが、今後、被害を拡大させないためのどのようなことに注意すればいいのか、災害の専門家に話を聞いた。(『ダイヤモンド・オンライン』編集部 田島靖久)

夜明け前の北海道を
襲った震度7の地震

「突然、ドーンと突き上げるような揺れを感じ、部屋に置いてあった家具などが次々に倒れてきた」

 札幌市にいたサラリーマンの男性は、青ざめた表情を浮かべながら地震直後の様子をこのように語る。

「何が起きたのか全く分からなかったから、テレビを見ようと慌てて電源を押してもつかないし、ネットもダメ。情報が把握できないのは本当に恐かった」