日本人のための科学的に正しい食事術 腹八分目Photo:PIXTA

このたび新著『日本人のための科学的に正しい食事術』を上梓した、健康医療ジャーナリストの西沢邦浩氏が、最新のエビデンスに基づき、日本人のあるべき食事を紹介する。まずは過食の害について。昔から「腹八分目に医者いらず」とは言われるが、じつは「過食」は肥満や生活習慣病をもたらすだけではなく、「老化」を進行させ、「見た目」も老けさせるという。

いつでも食べられるこの時代
空腹を感じる機会も減った

 何か食べたくなったら24時間営業のファストフード店やコンビニエンスストアに行けばいい。お手ごろな食べ放題コースがあるレストランなら、いつでもお腹いっぱい食べられる──。今から50年ほど前に広がり始めたこのような食環境は、今や日本人にとって当たり前のものになった。

 ここで質問。

 皆さんは「ああ、お腹がぺこぺこだ」と感じてから食事をすることは、週に何回くらいあるだろうか?