PBRを使った
「割安株」の探し方

 PBRは株価が1株当たり純資産の何倍であるかを示すもので、これが低いほど株価は割安とされます。

 PBR=株価÷1株当たり純資産

 理論的には、1株当たり純資産がストック面から見た企業価値と考えられますので、株価がこれを下回る、つまりPBRが1倍を割り込むというのはかなり株価が割安といえます。

 ワキタ(8125)の1株当たり純資産は1571円(平成24年2月期決算短信より)、4月20日の株価は674円ですからPBRは0.44倍です(674円÷1571円)。

 ワキタ株は1年半ほど前の安値からすでに株価が2倍に上昇していますが、現在でもPBRが1倍を大きく割り込んでおり、まだ株価は割安な価格にあると判断できます。

 最安値の時点ではPBRが約0.2倍ととんでもなく割安な状況にありました。

 なお、PBRが低いとしても、赤字続きで今後の業績回復も期待できないような銘柄は、赤字による1株当たり純資産の減少を織り込んで株価が安値にとどまっている可能性もあります。

 PBRが低いからといって安易に飛びつかず、毎年安定して利益を確保している銘柄で、かつ低PBR銘柄を選ぶとよいでしょう。

 PER、PBRの数値とも会社四季報に掲載されていますが、掲載されているのは3週間ほど前の株価を用いて計算されたものです。

 そこで自分自身で、最新の株価に置き換えて計算しなおすようにしてください。