実は、一括査定サービスそのものは、珍しいものではない。しかし、ここでも『おうちダイレクト』ならではの強みが活かされている。

『おうちダイレクト』の一括査定サービスに参加している不動産会社は、ソニー不動産が開発したAI査定ツールを利用できる環境にある。このAI査定ツールは、ソニー(株)R&Dのディープラーニング技術と、ソニー不動産が有する不動産査定のノウハウ・知識を活用して開発されたもので、業界最高水準の高い精度を誇っているという 。(詳細はこちら

「『おうちダイレクト』の一括査定サービスに参加している不動産会社様は、売却を希望するお客様に対し、各社の知見に基づいた売り出し価格の提案を行いますが、AIが査定した売り出し価格もあわせてご覧いただくことで、提示された価格の客観性が増します。これによりお客様は、より納得のいく形で売出し価格を決定いただけます」(青木氏)

 パートナー企業は今後、増えていく予定だという。

不動産の非対称性解消への新しい提案

『おうちダイレクト』はもともと、ネットサービスを牽引するヤフーと、不動産ノウハウとAIなどのテクノロジーを持つソニー不動産が手を組んで、不動産業界の情報の非対称性を解消し、中古不動産市場を活性化しようという目的でスタートしたサービスだ。その達成のためには、売り手も買い手も十分に納得して物件を売買できる環境の構築が必要である。『プロフェッショナル売却』の一括査定サービス開始は、その環境をより良くするための施策のひとつだ。

『おうちダイレクト』はこれまでも、ユニークな販売方法を提案してきた。『プロフェッショナル売却』と対をなす『セルフ売却』がそれだ。これは、『おうちダイレクト』に物件情報を登録すると、不動産仲介会社を介することなく、売主自身が販売を行えるというもので、買い手の反応を見ながら価格を自由に変更できる。

「普段から、ヤフオク!に代表されるネットでのオークションやフリマに慣れていらっしゃる方には、特にスムーズに御利用いただけており、毎日、データの動きが見られることも楽しんでいただけます」とヤフー株式会社でおうちダイレクトを担当する佐藤浩紀氏は話す。