メルカリインドの名門、インド工科大学からは約30人がメルカリに入社した Photo by Hiroyuki Oya 

 新卒で採用されたエンジニア50人の9割近くが外国人に──。

 フリーマーケットアプリ大手のメルカリに、10月1日付で約100人が新たに入社した。このうち新卒採用のエンジニアは50人で、44人が外国籍だ。現在、メルカリにいる百数十人のエンジニアは日本人が中心なのだが、一気に“国際化”が進むことになる。

 この日、東京・六本木ヒルズの本社で開催された入社イベントで、山田進太郎会長は、「海外で成功するグローバル企業を目指す。日本語を話すことができなくても、英語ができればどんどん雇っていく」と力を込めた。

 今回入社した外国人エンジニアの出身地域で最多となるのはインドの32人。その大半が、インド工科大学(IIT)の卒業生だ。

 メルカリはインドでサービスを提供しておらず、知名度はほぼゼロ。それでもインド最高峰の名門であるIITの学生を大量採用できたのは、エンジニアが技能やアイデアを競い合うイベント「ハッカソン」を、昨年10月にインドで開催したことが大きい。

 IITで機械学習や自然言語処理を学んだというサヒル・リシさん(22歳)は、ハッカソンに参加して優勝し、メルカリでのインターンを経て入社を決めた。

「ハッカソンがきっかけでメルカリを知った。メルカリはIITのホットトピックである機械学習に力を入れているので、IITの学生の間で人気企業になった」とリシさんは語る。