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イケテルカノジョ養成講座

モテルヤツノ人生と、モテナイヤツノ人生 V

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第8回 V】 2012年5月11日
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 きみって、きれいだよね――。
  面と向かって、仲のいい女友だちにそんなことが言えるだろうか。

 もちろん、酔った勢いなどではなく、素面の状態でだ。恋ごころを抱いている相手ではなく、信頼できる仲のいいガールフレンドのひとりに、である。

 この際、仲のいいガールフレンドがいないという人は恋愛講座の本でも読んで勉強していただくとして、そんなことが言えるわけがないという人は、ちょっと考えてみてほしい。何故、きれいだねの一言が言えないのか――?

 自分はそういうことが言えるタイプじゃないと思っているからか。
  恋人や奥さん以外にそういうことを言うのはよくないと思っているからか。

 それとも、そういったことを軽々しく言うやつを心の底では軽蔑しているからか。
  あるいは、そんなことを口にしたら、女性にどん引きされかねないと思うからか。

 そもそも、女性に“どん引き”されるようなやつに、仲のいいガールフレンドがいるはずもないのだが、仲間どうしで飲みながら、あの子、可愛いよな、というようなことは男性なら誰にでもあるはずだ。女性どうしだってあると思う。純粋にその人を素敵だと思い、チャーミングと思ったら、素敵だと思う感情をそのまま伝えるのは男としての礼儀のひとつでもある。

 たとえば、女性が仕事で何かしらミスをする。あるいは、ちょっと問題がある素行が目立ったとき、きみのそういうところは直したほうがいいぞ、と注意できるのに、容姿や振る舞いや仕草で、素敵だね、チャーミングだね、可愛いね、と言えないのは、私にはアンフェアにしか映らない。

 とは言っても、女性に注意すらできないようなやつに、女性を讃えろなんてのはどだい無理な相談に思えなくもない。この人きれいだな、と思う気持ちを言葉にできないはにかみ屋さんは別にしても、きれいだと思う感情を胸に宿したままでいるのは、むっつりスケベと何ら変わるところがない。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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きみは優秀なビジネスマンだ。周囲の信頼は厚く、友だちも多い。そして仲間にも頼られる。が、しかし……、恋人だけがいない。あなたはとても魅力的な女性だ。仕事も頑張って、自分磨きも怠らない。男友だちだってたくさんいるのに……、何故か恋人ができない。いつも元気で、前向きで、どんなことにも興味を持って挑戦する勇気があるのに、恋にだけは臆してしまう。そして、自信をなくしたて落ち込んだり。そんな男女がたくさんいる。イケテルカノジョを恋人にしよう。イケテルカノジョになって、素敵な恋をしよう。ノンフィクションライター降旗学が送る恋愛下手な人たちへの応援コラム。

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