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ネット通販専業でアパレル業界に風穴!
「七転び八起き」で若い女性の心をつかむ
夢展望社長 岡 隆宏

週刊ダイヤモンド編集部
【第105回】 2010年3月9日
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岡 隆宏
夢展望社長 岡 隆宏(撮影:Hiroki.Kondo/REAL)

 「お前たちの7年後の給料を教えてやろうか」

 当時の上司のひと言で、夢展望社長の岡隆宏は早々に会社を辞めた。7年後の自分の給料がすでにわかっている。そんな人生を送りたくなかったからだ。1985年、東証1部上場企業に就職したばかりで、まだ半年間の新入社員研修を受けていたときの話である。

 会社を辞めたものの、なにか当てがあったわけではない。ただ「人を楽しませて幸せにする仕事がしたかった」。それからの10年あまり、CD・ビデオのレンタルショップなどあらゆるエンターテインメント関連の仕事に携わった。

 しかし、どれもうまくいかない。メーカー、卸売り、小売り。どの業種も競争環境の変化で価格競争に追い込まれたり、取引先の都合で売掛金を払ってもらえなかったりと、他人の都合に振り回されてしまう。

 「川上から川下まですべてをコントロールできる垂直統合型のビジネスモデルを作らないと勝てない」。そう悟った岡は98年、数人の仲間とともにドリームビジョン(現・夢展望)設立に踏み切った。

 新たに着目したのはネット通販である。自社で企画・製造した商品を直販サイトで売る。この垂直統合型のビジネスモデルなら、他者の思惑に振り回されることなく勝負できると読んで、まったく経験のないネット通販の世界へと迷わず飛び込んだ。

 決断の速さ、思い立ったらすぐ実行する行動力、なににでも挑戦するチャレンジ精神は、岡の真骨頂である。座右の銘は「七転び八起き」。「失敗を恐れてなにもしないことが最大のリスク。同じ失敗を繰り返さなければ何度失敗してもいい」。

 その言葉どおり、最初は試行錯誤の連続だった。どんな商品が売れるのかを見極めるため、仕入れ販売でさまざまな商品を売ってみた。

 結果として、客の反応がいちばんよかった洋服や靴などのファッション関連商品に狙いを絞り、2006年、満を持してプライベートブランド(PB)商品を投入した。

 大企業のサラリーマンを辞めてから夢展望設立まで13年、夢展望設立からPB商品投入まで8年。計20年を超える月日がかかっている。「諦め」という文字は岡の辞書にはないらしい。

若い女性の支持を集める安さへのこだわり
衝動買いを誘う品揃え

 夢展望の洋服や靴、バッグといったファッション関連商品は、当然ながら試着できない。返品も受け付けていない。しかも見本はネット上の小さな写真のみ。そんな不便さにもかかわらず、若い女性の絶大な支持を集めている。

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