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美人のもと

コスプレ

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第131回】 2012年5月14日
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 誰でもちょっとした変身願望を持っている。いつもと違う雰囲気を出してみたい。いつもより大人の演出をしてみたい。今日は少し悪い女になってみたい。変身を楽しみながら、自分を成長させていくきっかけにする。

 髪形を変えてみることもその一つで、次に美容院に行くタイミングをいつも意識していたり、爪を飾ってみることもあれこれ考えたりする。

 だからこそ、他人を観察しているし、雑誌などで研究を欠かさない。

 美人は小さな変身機会を喜びながら、大切にする。ちょっとしたコスプレを楽しんでみる感覚。たとえば他人の結婚式で、普段着ない服を着る。ハイキングなどで、いつもより重装備になる。イベントなどで、仮装してみる。重要な商談でできる女になってみる。

 変身がうまい。いつもと同じ服装でないので、面倒な気もするのだが、それを楽しむ習慣を持つ。そして、そんな変身がかわいい。いつもと違う魅力が出るのだが、かわいさがあるのだ。見ていて気持がいい。「美人のもと」が増えていく瞬間なのかもしれない。

 何が重要か。それは色気のコントロールだ。コントロールを身につけているからこそ、かわいい。

 「美人のもと」を減らしてしまう変身もある。やりすぎだ。変身願望の強さのあまりいろいろやりすぎてしまう。その時に自分がなくなっていくことになかなか気付かない。おかげで妙な色気をつくってしまう。それは自分に合っていないのでバランスが崩れてしまう。時々街で見かける「本人はセクシーだと思っているだろうが、見ていて痛々しい」感じの人だ。

 バランスの崩れた個所から「美人のもと」がアハーンと音を立て出て行ってしまう瞬間を見るようだ。

 コスプレを楽しむような軽い気持。それは自分を大切にして、自分のかわいい部分を忘れないことである。それこそが「美人のもと」を増やしていくいい変身をつくっていく。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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