キンプリこと『King & Prince』というジャニーズのグループが2018年にCDデビューし、スター街道を驀進中です。中でも、メンバーの平野紫耀(ひらの・しょう)さんは、とりわけトークが天才的に面白いと早くも評判になっています。そこで、今回は、平野さんのウケのいいトークの秘密に迫ってみたいと思います。

明石家さんまも思わず突っ込む
平野紫耀の天然ボケがウケる理由

 人気急上昇中のジャニーズのグループKing & Princeの平野紫耀さんは、アイドルなのにトークも面白いとして注目されています。

 平野さんのトークをあえて分類すると、「天然系」のカテゴリーに入ります。例えば、平野さんが人気番組の『さんま御殿』に出演した時に、司会の明石家さんまさんから、「お母さんの年は幾つ?」と聞かれました。それに対して平野さんは、何と「僕、40歳です」と答え、さんまさんから、「“僕”ちゃうがな!」と突っ込まれて大盛り上がりしていました。凄まじい天然ボケぶりで、こうやって、文字で会話を見ているだけでも、とっても面白いですよね。

 さて、この平野さんのトークの面白さのコアには何があるのかを、私の専門である欧米で生まれた即興トークのメソッド『インプロ』的に解説します。実は、平野さんは、『かなり変な事を、物凄くマジメに語る』という事をしています。

 ここがキモなんです!だって、変なことをマジメに語るって、普通ではない“異常”事態じゃないですか!普通の感覚を持つ人間は、普通ではない会話や展開に触れたら笑ってしまうものなのです。ギャグやコントなども「普通ではない会話や展開」なのに、あたかも、普通の事のように演じられています。だから、笑ってしまうのと同じです。

普通の人がウケを狙って失敗する
2つのパターンとは

 普通の人は、ちょっと変な事を語ろうとすると、次の2パターンになってしまう傾向があります。

 1つは変な事を言っているという自覚があるせいで、ちょっと恥ずかしそうになったり、遠慮気味になったりするパターンです。

 もう1つは、あえて変な事を言って笑わそうという意識が先に立ち、「これから変なことを言うぞ!」と、必要以上におどけて、不自然に語るというパターンです。

 上記の2パターンは、実は「かなり変な事を、変なテンションで語る」という状態になっているのです。

 変な事を、「変なんだよ!」って教えてくれて、オカシイ要素なんて1つもありません。だから、この2つのパターンで変な事を語られても、普通の感覚では「あー、変ですねー。」という冷めたリアクションしか出てこないのです。「変なことを言っているかもしれませんが……」なんて言い訳があってから、トンチンカンな発言を耳にして、「あーやっぱり変ですね……」という反応しか出てこなかった経験は誰にでもあると思います。