桜蔭・雙葉・豊島岡女子・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『女の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「女の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

子どもの「理科の学力」を伸ばすために知っておきたいこと

理科には算数・国語・社会の要素が入っている

 小学校の頃は「理科」と1つにまとめられていますが、その内容は「物理・化学・地学・生物」に分かれます。

 4分野ですべて違う能力が問われているのに、それが一緒くたにされているのが理科。しかも、理科には、算数・国語・社会の要素がすべて詰まっているため、小学生にとって勉強するのが最も難しい教科でもあります。

 まず、理科の問題には長文が多いですから、国語の読解力がなくてはどうにもなりません。もちろん、計算が必要な問題も出ますから、算数の能力も必須です。

 さらに、植物や昆虫の名前を覚えたり、地層について考察することは社会の学習に近いです。理科は、専門的なようでいて、実はオールラウンドな教科なのです。