セクハラ女課長の猛アタックに辟易!イケメン社員の悲鳴は職場に届くか職場で問題になる社内不倫やセクハラ。被害者から相談があった時、会社は適切な対応をとっているだろうか?放置していると大変なことに…(写真はイメージです) Photo:PIXTA

8月上旬、20代のイケメンBが中途入社した。直属上司となる女性課長は既婚だったが、自分好みの男性だったため恋心に火がつき猛アタック。Bは課長の上司のC部長に相談するが、軽くあしらわれてしまう。年が明けた営業部の新年会で、Bはついに課長から不倫関係を要求され…。(社会保険労務士 木村政美)

<甲社概要>
 OA機器販売会社。従業員数約100名。
<登場人物>
A:営業課長。女性。40歳。既婚者。仕事面ではヤリ手だが、イケメンの新入部下に一目惚れ、自分の立場を忘れて猛アタックする。
B:8月に中途採用された営業部の社員で、A課長の部下となる。28歳、独身。
C:営業部長45歳。A課長の上司。
D:総務部長。C部長の同僚で仲が良い。
E:D部長の友人で甲社の顧問社労士。

イケメン部下の入社に一目惚れした女課長
同行活動終了時から猛アタック!

(背が高くて、涼しげな目元。爽やかな雰囲気がまさに私のタイプ!ビンゴ!)

 8月上旬のこと、A課長はBを一目見るなり、心の中で万歳した。なぜなら前任の部下が退職してからすでに1年が経ち、待望の部下がようやく入ってきたからだ。しかも自分好みのイケメンに、A課長はたちまちBの虜になった。

 Bが1週間の社内研修を終えると、A課長は上司として、1ヵ月間営業に同行することになった。営業先との商談を次々とまとめ、テキパキと仕事をこなすA課長に、Bは尊敬のまなざしを向けた。