男性が女性におごるのは当然なのか?
ネットで火が付いた「カネ払い」論議

 デートの際に頭を悩ますのが、男性は女性に必ずおごらなければいけないのか、という問題だ。不況で懐事情に余裕がない昨今、できれば割り勘で済ませたいのが男性の本音だろうが、世間には「デートの際に、男性が全額、もしくは多めに負担するべき」という考え方が、いまだに根強く残っているように思える。

 それは、婚活でも同様である。結婚相談所でマッチングされた男女が、結婚まで漕ぎつけられなかった原因として多く報告されているのが、「初めてのデートで男性の金払いが悪かった」という、女性側の不満によるものだ。

 普通の恋愛にせよ、結婚を前提とした交際にせよ、「男性のカネ払い」は、やはり男女間の交際における重要なポイントの1つになるのだろう。

 そんななか、あるブログの記事がネットで話題になった。『キレナビ』編集長を務める伊藤春香(はあちゅう)さんの「女の子が一カ月に使う美容費について。」というエントリーだ。この記事はツイッターで5000以上RTされ、2ちゃんねるでも大反響を呼んだ。批判や賛意が入り乱れ議論が拡散している。

 詳細な内容は実際にブログを読んでいただきたいが、今回はこのネット上の話題をベースに、「男性が女性におごることの意味」を考えてみたい。

 伊藤春香さんが行なった書き込みの要点をまとめると、「女子は美容費にお金をかけているんだから、男子はおごりなさいよ」ということ。「あくまで主観」と断わったうえで、1ヵ月にかかる美容費を7万円と試算している。

 内訳としては、1ヵ月に1回の予算として、「よもぎ蒸し」(3000円)、「美容顔筋矯正」(1万4000円)、「プラセンタ注射」(2000円×2)などがかかるらしい。3ヵ月に1回としては、「ファンデーション」(5000円)「マスカラ」(2000円)「アイシャドウ」(5000円)、「アイライナー」(2000円)、「洗顔料」(5000円)などだ。