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心血管疾患とラブ・アフェア

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第94回】

 一度でも心臓発作を起こすと、誰もが日常生活に不安を覚えるだろう。自然に心拍数を上げる運動や労作を避けるようになる。いわんやセックスをや。性生活の欠如は心血管疾患がもたらす深刻な「後遺症」で、適応障害やうつ病の引き金になることも珍しくはない。心ある主治医なら過度に臆病にならないよう助言してくれるだろう。

 つい先月末には循環器分野における世界最高峰の学会「米国心臓協会(AHA)」が心血管疾患とセックスに関するステートメントを発表した。それによると心筋梗塞や胸痛発作を起こしたとしても、治療後に「医師によるフィジカルチェックを受け、3~5METsに耐えられるなら、性生活を安全に再開」できる。

 METsは運動強度を表す国際単位。3METsは普通の速度でのウオーキング、5METsは軽いエアロビクスレベルの強度と考えてよい。要は、中等度の運動ができれば安心して恋人に寄り添えるわけ。ただし、である。

 この基準が当てはまるのは「配偶者」もしくは長年の安定した関係限定。同時に記載された「性交死(腹上死)」の発生率は0.6~1.7%、その8~9割以上が男性で、しかも75%が「不貞行為」の後だった。また、大部分は「本人よりはるかに若い愛人が相手で、過度な食事と飲酒後の行為」という事実が示されている。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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