過大な期待は禁物だが、中国全土で高額な広告費を払うより
ウェイボーの運営はずっとリーズナブル

 とはいえ、「全般的に見て、日本企業のウェイボーの取り組みは欧米企業に比べて出遅れている」と高橋学さんはいう。

――では、欧米企業ではどんな取り組みをしているのですか。

「たくさんありますが、私が注目しているのはスターバックスです。現在、スターバックスは33万人のフォロワー数を持ち、本家のツイッター16万人より多くの支持を中国で得ています。同社では、ウェイボーで自社商品をコミュニケーションツールとしたライフスタイルの提案を行っています。

 若いホワイトカラーの間で、スターバックスのタンブラーを手にしてオフィスに出社するというスタイルが定着していますが、コーヒーブレイクのための気のきいたメッセージを、ウェイボーを通じて日々行っているのです。ツイートの文章はとてもスタイリッシュで、明らかにプロのコピーライターが書いていると思われます。こうしたホワイトカラーの自尊心をくすぐるやり口は、欧米企業だからこそうまいといえるのかもしれませんが、日本企業も学ぶところが大きいと思います」

――すでに取り組みを始めている企業もありますが、これからという企業のためにアドバイスをいただけますか。そもそもウェイボーは中国語を使って中国社会に向かって発信するものですから、運営の難易度は想像以上に高いといえます。またウェイボーをやったら売上がすぐ上がるというものではないことはわかっていても、いつ頃どのような効果が得られるかも気がかりです。

「ウェイボーを始めるにあたって、いちばん重要なのは、何が目的で、獲得したい効果は何なのかをはっきりさせることです。過大な期待は禁物ですが、中国全土で高額な広告費を払うよりウェイボーの運営はずっとリーズナブルであることは確かです。

 すでに取り組みを始めている日本企業のウェイボーを見て私が感じるのは、発信するツイ―トの内容に計画性がなく、大半が文字と写真だけの単調なもので、本来の企業イメージや商品の魅力がうまく伝えきれていないものが多いことです。

 私がセミナーなどで話すウェイボー運営における5つのポイントは以下のとおりです。

■ウェイボー運営における5つのポイント
① 一貫性のあるテーマ(話題)を設定する
② 書き方は中国語と日本語併記でいい。写真は必ず付ける
③ 関連あるグループ(微群)に参加、発信しよう
④ ときには、携帯を使った連続投稿でリアル感を伝える
⑤ プレゼントをうまく活用する

 以下、簡単に説明します。